平成19年2月10日に北海道で新たな市民団体が発足しました。名称は「
市民の目フォーラム北海道」で、代表には、原田宏二氏が就任し、顧問弁護士として市川守弘弁護士です。原田氏は、ちょうど3年前の平成16年2月10日に北海道警察の裏金問題を告発しました。ホームページのURLは、
http://www.geocities.jp/shimin_me/index.htmです。市民の目フォーラム北海道の設立趣旨は、以下の通りです(
PDFはこちら)。また標題のロゴマークは、著名なブックデザイナーが制作したものです。新スタートを切る「
市民の目フォーラム北海道」のホームページを是非訪問して下さい。
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「市民の目フォーラム北海道」設立趣旨
昨年は、またもや県庁の裏金疑惑が発覚、知事や市長が官製談合で刑事責任を追及されるなど、官の腐敗は目を覆うばかりです。権力は腐敗すると言われますが、最大の権力機関である警察でも北海道警察をはじめ17都道府県警察で裏金疑惑が発覚しました。この警察による組織的な犯罪は、厚いベールに阻まれその全貌は明らかになりませんでした。組織のトップが刑事責任を追及されることもありませんでした。そして、今では市民の記憶からも消え去り、警察の裏金問題はうやむやのうちに風化しようとしています。私たち市民は、この問題をどう考えるべきなのでしょうか。警察は、私たち市民にとってなくてはならない存在であることは間違いありません。警察官には、市民の安全を守るため事件事故の捜査や犯人の逮捕、交通の取締りといった強い権限が与えられています。警察の腐敗とそれを隠そうとする隠蔽体質は、当然、現場の警察官のモラルの低下を招きます。警察官等による犯罪の続発、怠慢捜査への批判、検挙率の低下、誤認逮捕等の人権侵害、こうした警察の様々な問題もこのことと決して無関係ではありません。私たちは、一人ひとりの警察官が、悪いことは悪いと自由に物が言え、働く者としての権利が保障されなければならないと考えます。また、私たち市民は、私たちの代表であるはずの知事、議会、公安委員会、監査委員が、警察権力の前では無力なことを思い知りました。加えて権力を監視することを根源的な使命だと標榜するマスメディアもその例外ではありません。そして、長年の警察腐敗を見逃してきた責任の一端は私たち市民にもあるはずです。
こうした警察とそれを取り巻く現状は変えなければなりません。そのためには、一人ひとりの市民が日ごろから警察の様々な問題に関心を持ち、警察を直接管理している公安委員会や公安委員の選任、警察予算の編成や執行をチエックする知事、議会、監査委員に対して、警察が変わっていけるように必要な提言や働きかけを行うこと以外に残された道はありません。警察も、いたずらに市民に背を向けるのではなく、市民に正しい情報を公開し、誤りは誤りとして認め、批判を率直に受け入れる開かれた警察に生まれ変わる必要があります。「市民の目フォーラム北海道」は、警察の様々な問題に関心のある幅広い市民が集まり、警察に関する情報や意見を交換し、真に市民のための開かれた警察の実現に取り組んで行こうとするものです。市民の皆さん、警察は市民の安全を守るためにだけ存在する機関です。警察の問題をタブー視しないで、私たち市民が力をあわせて、明るく民主的な警察を実現しましょう。
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