市民オンブズマン福井の10周年記念講演に
全国市民オンブズマン連絡会議事務局の内田隆が呼ばれ、
「全国オンブズ活動 今後の展望 -第12回情報公開度ランキングから
見えてきたもの-」というタイトルで話をしました。
・講演パワーポイントデータ(右クリックで保存下さい。)
http://www.ombudsman.jp/data/fukui080412.ppt
・読めない人はPDFで。
http://www.ombudsman.jp/data/fukui080412.pdf
事務局の内田は福井県(越前市)出身の32歳。
高校生まで福井県で暮らした経験から、内田は「福井では
行政に文句を言う雰囲気はどこにもなかった。役所の不正があっても、
“仕方がない”とあきらめてしまったり、過度に役所の立場に立って
物事を考えたりする人ばかりと思っていた。
福井でオンブズ活動をしている人というのはいったいどんな人
なのか見てみたかった。」とまず会場を沸かせました。
中学・高校まで「何か世の中おかしい」と思っても言い出せる雰囲気に
なかった福井県時代とは異なり、大学で名古屋に出てからは、
同じ大学生でも環境サークルなどで行動している人が大勢いることに
励まされ、様々な環境運動、市民運動に関わっていき、
市民オンブズマンを知ったと内田は述べます。
そのオンブズ活動では、全国に80以上あるオンブズ団体が
全国市民オンブズマン連絡会議をつくって、経験交流だけでなく、
一斉追及・自治体比較をして効果をあげていることを知ります。
パワーポイントを使って、交際費の開示度が毎年あがっていること、
落札率・談合疑惑度が年々減っていること、政務調査費の領収書が
徐々に開示されていることなどを地図に表してわかりやすく説明しました。
その後、今年3月に発表した第12回ランキングを振り返り、
福井県が近年ランキング順位が低迷しているのは、予算要求スケジュールが
詳細でなかったことと、議会の閉鎖度が高いためであることを
明らかにしました。
今後の展望としては議論がたくさんあるのですが、
地方自治体追及ばかりでなく、国の無駄遣いを追及ためには
法改正を求める必要があることなどを説明しました。
講師の内田は、最後に「世の中声を上げなければ変わることはないし、
動けば確実に世の中は変わっていく。
社会を変えるために行動することは、他の人に“行動していいのだ”と
勇気を与えることになる。
“1人の100%より1000人の1%”の方が効果がある」といって
郷土がよりよくなるためにエールを送りました。
福井のオンブズマンの方は、地元の活動でせいいっぱいであり、
活動が全国的に見てどういう位置づけになるのか、またこれまでの
活動成果がどうなっているかがわかりやすい形であらわれ、
今後の活動に大変参考になったという感想でした。
今回のパワーポイントは非常に良く作られていたので、
福井の人だけに見てもらうのはもったいない、全国各地で上映会を
してはどうかという提案までありました。
※市民オンブズマン福井10周年記念誌『一人ひとりがオンブズマン』を
販売しています。1冊500円です。
☆お問合せは事務局へ(090-9441-6149 lavender@fki.fitweb.or.jp)
≪市民オンブズマン福井≫
http://homepage2.nifty.com/OmbudsFukui/
http://3courage.cocolog-nifty.com/ombuds_fukui/
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↑市民オンブズマン福井 第11回総会の様子
↑記念講演を行った、全国オンブズ事務局の内田隆
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