2007/5/24に、
第8回名古屋高速道路公社入札監視委員会があり、
名古屋市民オンブズマン・タイアップグループのメンバー2人が傍聴しました。
・配付資料はこちら
http://nagoya.ombudsman.jp/data/070524.pdf
2007年1月23日の新聞各紙で「名古屋高速でも談合」との報道があってから
初めて開かれる入札監視委員会でした。
名古屋市民オンブズマンとしても、
2月22日付で公社と愛知県・名古屋市に対して
1.談合撲滅対策 2.天下り財団との「基本協定」廃止 3.随意契約全面見直し
を求めて質問状を出し、各団体から
3月末に抽象的な回答が来ました。
回答の中で、「
随意契約ガイドライン」の整備とあったので、それを情報公開請求し、
さらに、この4月に契約を行った全業務委託について情報公開請求をかけ、
随意契約ガイドラインがどの程度反映しているか関心を持っていたこともあり、
この入札監視委員会の動向を注目していました。
結論から言えば、「茶番」でした。
入札監視委員会の委員は3名。
・辻巻 真(弁護士)委員長
・足立政治(公認会計士)
・小畑 誠(名古屋工業大学社会開発工学科教授)
流れは以下の通りでした。
14:00~14:10 挨拶
14:10~14:50 資料の説明
14:50~15:55 抽出案件の審議(非公開)
16:05~16:08 講評
16:08~16:13 第9回入札監視委員会について
公社の契約課長が、資料の説明をえんえんとするだけ。
しかも、今回の対象が平成18年10月~平成19年3月に入札が行われた
ものだけで、談合疑惑があった平成18年3月と8月入札分の資料はなし。
それに対して、委員が「私は素人ですが」と前置きして、本当に素人質問を
行うのみ。
抽出工事も4件と、どのように選ばれたのかさっぱり分からず、
しかも傍聴不可。
一瞬だけ会場に緊張が走ったのは、委員長が「1月に名古屋高速でも談合、と
新聞記事に載っていましたが」と発言したとき。
公社職員が「報道されましたが、現時点では捜査機関から何の連絡もなく、
捜査の推移を見守りたいと考えております。公社としては、各入札は
適切に行われていると考えています」と発言して終了。
最後の委員長の「講評」では、抽出案件に対して意見はなく、
要望としては、談合対策が叫ばれている現在、更なる制度改善、
総合入札など検討課題は山ほどあるようだが、頑張ってもらいたい旨
話されました。
いいたいことは山ほどありましたが、傍聴人には発言が許可されておらず、
泣く泣く帰りました。
一緒に傍聴した、先日会社を定年退職してオンブズマンのメンバーになった人は、
「いい大人が大勢集まって何を生ぬるいことやっているのか。会社だったら
厳しい指摘が次々と飛んでくる。委員も視点さえ定まっていれば、
質問も的確にできるだろうに。」と感想を述べました。
次回第9回の入札監視委員会は11月28日(水)午後2時から。

↑名古屋高速道路公社の本社が入居するビル(名古屋市中区丸の内)

↑監視委員会メンバー3人(奥)に対して挨拶をする、公社の門谷理事(手前中央)
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