内田@名古屋市民オンブズマン です。
自民党名古屋市議団に所属していた元市議(06年2月死亡)に対して、
病気療養中にもかかわらず450万円の政務調査費が市議団から支給されていた
件で、名古屋市民オンブズマンは04年度に自民党名古屋市議団に支給された
政務調査費のうち、会派の「共通経費」以外の個人に支給された経費
合計1億3950万円に関して返還を求める住民監査請求を06年8月中にも
起こすことを決めました。
議員1人当たり月55万円が会派に支給されている自民党名古屋市議団の政務調査費に
関しては、会派のために使う「共通経費」分(1人当たり月5万円分)の返還を求める
住民訴訟を名古屋市民オンブズマンが起こしており、元市議団長は法廷で「共通経費
のうち一部をプールし、選挙時に会派所属議員に配分していた」と証言しております。
共通経費分のみならず、個人支給分(1人当たり月50万円)までもがずさんな
配分・使い方をしていたことが判明し、自民党市議団内部からも不透明な支給について
実体解明を求める声が出ております。
先月は、愛知県半田市・常滑市の市議らが政務調査費を用いた視察(札幌で行われた
「全国都市問題会議」)をぬけだしてラベンダー視察・ゴルフ視察などをしていた
ことが判明しております。
会議をすっぽかした半田市議は、政務調査費の廃止を提案するとのことです。
領収書を公開していない名古屋市ではずさんな使われ方がされている、というのが
ようやく判明しつつあるのですが、領収書が公開されている半田市・常滑市でも、
使途をきちんと調べてみれば、本当に政務調査費という税金で議員が調査を行う必要が
あるのか疑問な点が多々見受けられます。
半田市で政務調査費廃止提案が出た、ということは、議員が政務調査費は不要と
判断したのであって、いったん政務調査費をゼロベースで見直し、本当に必要なら
必要な金額のみをきちんと役所に請求する、という形をとらないといけないのでは
ないでしょうか。
現在は、政務調査費が支給されているから、不要・不急の調査を行ったり、
調査名目での観光旅行、もしくは私的流用がまかり通っております。
そもそも政務調査費が本当に必要なのかが、今回の名古屋市・半田市・常滑市の
ケースで改めて問われていると考えます。
--
2006年 08月 04日 市民オンブズマン 事務局日誌
政調費 療養元市議に450万 自民名古屋 04-05年分 県警が押収
http://ombuds.exblog.jp/3501044/
--
2006/8/9 中日新聞
療養中名古屋市議に政調費 オンブズ監査請求へ「04年度1億4000万円返還を」
2006/8/9 毎日新聞
自民党市議団入院者に支給「政調費 全員分返還を」名古屋オンブズマン 住民監査請求へ
06/8/9 読売新聞
議員個人の政調費 1億3950万円返還を オンブズ監査請求へ
06/8/8 毎日新聞
松原名古屋市長「把握していない」入院元市議 政調費支給問題
06/8/4 毎日新聞夕刊
政調費支給 自民も「実体解明を」 市議会他会派 領収書公開求める声
2006/8/1 中日新聞
政務調査費廃止提案へ 全国会議すっぽかし 半田市議の所属会派 来月可決の見通し
市民や他会派 専門家ら 戸惑いや反発 理解できない/問題のすり替えだ
--
人気blogランキング