広沢一郎名古屋市長は、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」からの「名古屋城に関する史資料のユネスコ『世界の記憶』への登録のご提案」に対し、25/4/15に「現状では『世界の記憶』への登録は難しいと考えている」と回答しました。
・令和7年4月15日 名古屋市長 広沢 一郎
市長に対する提案並びに質問について(回答)
「求める会」は25/3/31に広沢市長に対し10件の提言、及び質問を行いました。
うち、「その名古屋城についての貴重な記録である『金城温故録』、『徳川義勝侯撮影の写真』、『昭和実測図』などの史資料は『世界の記憶』として登録するのにふさわしい条件を備えています。」と述べています。
・文部科学省国際統括官付 「世界の記憶」
広沢市長は以下回答しました。
1.名古屋城に関する史資料の「世界の記憶」への登録のご提案
(回答)
ご提案にかかる史資料は、名古屋城にとって貴重な記録であり、その歴史的価値を広く知っていただくことは重要であると考えております。しかしながら、これらの史資料は国内での学術的評価がまだ十分にされているわけではなく、現状では「世界の記憶」への登録は難しいと考えております。
そのため、まずはこうした資料の価値を明らかにするための調査研究を進め、特別史跡名古屋城跡が有する文化財や資料等に関する学術的・総合的な調査研究を実施するとともに、本質的価値の理解を促進するため、様々な方策を検討してまいります。
25/4/14市長定例会見では以下述べています。
・令和7年4月14日 市長定例記者会見
名古屋城の世界記憶遺産への登録について
(記者) 名古屋城についてお尋ねしたいんですけど。先月末ですかね、市民団体から市長に対して質問状が届いたと思うんですが、その中で名古屋城の資料について、ユネスコの世界記憶遺産への登録についてしたらどうかという提案があったと思うんですが、それについて市長の考えありましたら教えてください。
(市長) その情報は私も聞いておりまして、そういうご質問状をいただいたということで。これは、ちょっと今から詰めてまいりますので、それがまとまりましたらまたご報告をさせていただきます。すみません。
(記者) 回答はいつ頃。
(市長) なるべく早めにと思ってます。そうですね、まあなるべく早くですね。何か局からあれば。いいですか。なるべく早めに。(記者)
ありがとうございました。
-------
以下感想
名古屋城木造復元事業は、23/6/3に名古屋市が開催したバリアフリー市民討論会における参加者による差別発言ならびにその後の対応の不手際がありました。
現在第三者委員会の検証が終わり、名古屋市での再発防止策の検討中です。
・「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証について(最終報告)
一方、名古屋城調査研究センターは、2024年3月現在、学芸員・事務職をあわせて23人の体制で各種調査を行っています。
いつになるかめども立たない、本当にできるかどうかも分からない木造復元に邁進するより、『世界の記憶』として登録する方がよほど現実的なのではないでしょうか。
むしろ、『世界の記憶』として登録する方が「本質的価値の理解」につながるのではないかと考えます。
-------
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-30664047"
hx-vals='{"url":"https:\/\/ombuds.exblog.jp\/30664047\/","__csrf_value":"68bded767f4f9b21b68c2e4d9184b2f112fd42ad7095105d9a6ecfb7df7e82ca0150820d7e375e7c31171d60981fab34cf947d7b25030e2f16cecbbe7af2f98b"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">