名古屋城の木造復元事業は迷走している!
戦後復興の象徴を壊す必要があるのか?
2022年12月に竣工するはずだった名古屋城木造復元事業。しかし、2025年3月現在、解体のメドすら立っていません。
市民の寄付金も激減し、「本当に復元する意味があるのか?」という疑問の声が高まっています。
「耐震性が低い」として2018年5月7日から名古屋城天守閣に入場できなくなって早7年が経とうとしています。
25/3/10名古屋市議会では、自民党市議団の浅井正仁市議が「戦後復興の象徴である現天守を壊して木造復元する理由はなにか?」と広沢一郎・新市長に鋭く尋ねました。
・25/3/10 名古屋市議会本会議(名古屋城部分)
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
成田たかゆき市議(自民)は、「現在障害者差別解消推進条例の改正案が提出されており、市が差別事案の当事者であれば場合の紛争解決の仕組みが追加されている。
7年前に私が、『名古屋城の関係で差別に該当することになったら市長が自ら勧告することになるのか』とただしたら、『市が当事者となるのは想定していない。市が最後まで責任を持って、障害者の方と対応する』との答弁した。
5年後に残念ながら現実のものとなったことは極めて許し難い。」と述べました。
浅井市議は「2度と燃えない城にしたいという当時の名古屋市民の思いを込めて、昭和34年に今の鉄骨鉄筋コンクリート天守閣で再建した。
あえて壊れてもいない現在の天守閣を取り壊してまで木造に復元する意味は何か。
熊本城は熊本地震で大きな被害を受けたが、震災の復興の象徴として震災から5年後には完全な復旧がなされた。
名古屋城は10年近く前の2016年の市民アンケートの結果を未だに根拠にしている。
令和5年度の寄付金は年間2000万ほど、当初の頃の約10分の1になり、市民の復元の機運が高まっているとは思えない。
名古屋城よりずっと古い昭和8年建築の名古屋市役所本庁舎は大規模な免震補強を実施してまで重要文化財に指定された」と述べました。
浅井市議は「本当に丁寧に進めていたら今頃、解体が始まってたんじゃないか。名古屋城の屋根裏に現天守へ寄附者を行った『芳名板』がある。
これで機運の醸成をはかってはどうか」と提案しました。
浅井市議は「特別史跡を構成する石垣の上に、当時の姿に現代の技術を駆使して復元することに価値がある。
天守閣の木造復元は、江戸と令和を結ぶ名古屋の誇りの象徴であるべきだ。
市長は『史跡の保護、現天守の価値の評価、機運の醸成』と述べたが、バリアフリーという大切な要件が入った。
今回市長と議論ができた、これは対立から対話に変わったと思っている。
名古屋城、買ってしまった木材どうするのかしっかりと考えていきたい」と述べました。
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以下感想
▼名古屋城木造復元の問題点
① 市民の関心が低下している
- 2023年度の寄付金は約2000万円。2017年度の約1/10。
② バリアフリー問題
- 市の条例改正により、復元計画の矛盾が浮き彫りに。
③ 建設費の高騰
- 資材費の上昇により、当初想定よりも大幅にコスト増が想定。
浅井市議の前半の議論はその通りだと思いますが、どうして「機運醸成」にいこうとするのか不明です。
寄付金が集まっていないのは、市民が木造名古屋城を望んでいないからです。
・寄付金額一覧
令和5(2023)年度 2000万円程度
令和4(2022)年度 190,972,470円
令和3(2021)年度 103,546,008円
令和2(2020)年度 78,604,761円
令和元(2019)年度 62,495,813円
平成30(2018)年度 131,783,050円
平成29(2017)年度 207,357,485円
河村たかし・前名古屋市長は「市民税減税すれば寄附が集まる」と常日頃いっていましたが、現状はそうなっていません。
河村前市長が言っていた「寄付金目標100億円」からは程遠いです。
なお、2016年(平成28年)6月広報なごや折込資料「名古屋城天守閣の整備」掲載の収支計画によれば、2016年(平成28年)度~2069年(平成81年)度の54年間の入場料収入総額が979億円。
建設費元金が約505億円、利子が約101億円となっています。
いまだに竣工時期すら決まらない名古屋城木造復元事業。
建設資材高騰により、当初の想定よりはるかに建設費がかかると想定されます。
少なくとも、購入済の木材保管費用は年間1億円余分にかかります。
名古屋城木造復元事業は、市民の関心を失いつつあります。寄付金は激減し、竣工のメドも立っていない。
あなたは、今の名古屋城木造復元計画に賛成ですか? 反対ですか?
情報を全て公開した上で、今こそ市民の意見を再度確認すべき時ではないでしょうか?
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今後の予定
・25/3/11(火)午前10時 経済水道委員会 付議議案審査[質疑(経済局、観光文化交流局関係)]
・25/3/13(木)午前10時 経済水道委員会 付議議案審査[資料質疑・質疑(経済局、観光文化交流局関係)]
・25/3/14(金)午前10時 財政福祉委員会 付議議案審査[資料質疑・質疑(健康福祉局関係)]
・25/3/15(土)14時~ 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会 市政資料館
・25/3/17(月)午前10時 経済水道委員会 付議議案審査[総括質疑(経済局、観光文化交流局)]
・25/3/18(火)午前10時 財政福祉委員会 付議議案審査[総括質疑(健康福祉局関係)]
・25/3/19(水)午後1時 経済水道委員会 付議議案審査[意思決定(3局一括)]
午後1時半 午後1時30分 財政福祉委員会 付議議案審査[意思決定(2局一括)]
午後1時半~ 石垣・埋蔵文化財部会(名古屋市公館)
・25/3/21(金)午後2時~ 第64回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(名古屋市公館)
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
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