25/1/27(月)に令和6年度第1回名古屋市障害者差別解消調整委員会・令和6年度第3回名古屋市障害者差別解消支援会議が開催されました。
名古屋市障害者差別解消推進条例案はパブリックコメントを受けて一部改正されましたが、「法規上の字句整理」として「委員会から必要な措置を講ずるよう求められた相手方が市である場合は、勧告を行うものとする。」の後に「この場合において、勧告を行わないときは、市長はその理由を公表するものとする。」が追加されました。
委員からは特に意見が出ませんでした。
25/1/27 令和6年度第1回名古屋市障害者差別解消調整委員会・令和6年度第3回名古屋市障害者差別解消支援会議
配付資料
障害者差別解消推進条例パブコメと市の考え方
ガイドブック(案)
上記文言を追加した理由として、名古屋市健康福祉局の担当者は「市長が勧告を先延ばしにするおそれがあるため」と説明し、「原則は『勧告を行う』から特段の影響はない」と説明しました。
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以下感想
23/6/3名古屋城バリアフリー市民討論会で発生した差別発言と市の対応のまずさから、いまだに名古屋城木造復元事業はストップしています。
その反省の元に、名古屋市障害者差別解消推進条例案を名古屋市は出してきました。
今回、市の事業も勧告の対象にすると明記したのはすばらしい前進だと思いましたが、「この場合において、勧告を行わないときは、市長はその理由を公表するものとする。」としたら抜け道を作ってしまうことになり、理由を公表すれば勧告を行わないようになってしまうのではないかとおそれます。
しかも、上記文言追加がパブコメ終了後なので、市民の意見を反映する場が事実上ありません。
仮に「市長が勧告を先延ばしにするおそれがある」のであれば、「市長は●日以内に勧告を行うものとする」と書けばよいだけです。
今回の会議は全部で1時間半しか無く、しかも進行が遅れて条例改正案に関する委員の議論の時間がほとんどありませんでした。
今後、25/2/19(水)からはじまる名古屋市議会2月定例会に条例改正案が上程される予定です。
真摯な議論になることを望みます。
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今後の予定
・25/1/31(金)名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)の実施に伴う意見聴取会(第12回)(非公開)
・25/2/3(月)13時~ 第64回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣・埋蔵文化財部会(名古屋能楽堂)
・25/2/15(土)14時~ 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会 市政資料館
・25/2/19(水)~3/24(月)名古屋市議会2月定例会
・25/3/15(土)14時~ 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」月例勉強会 市政資料館
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ