24/8/5に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第61回)が開かれました。
名古屋城総合事務所は、名古屋城内石垣保存方針を2025年度中に策定する方針を示しました。
・24/8/5 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(第61回)配布資料
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
名古屋城内には近世・近代に築造された石垣が全358面ありますが、地震時に安全性が懸念される石垣があり、石垣カルテを作成中です。
その後、予備診断を行い、評価を行ったうえで、維持保全、修復整備、計画等の検討を行うこととしています。
宮武正登・佐賀大学教授は「現在の導線、将来の導線を踏まえて対応を検討すべきだ。
人が近づくのか、そうでないかを割り出しが必要で、優先順位が出てくる。
『離す』『ネットをかける』『立ち入り禁止にする』など対応が可能になる。
また、修理した履歴についてはこだわった方がいい。
2024年1月能登震災時、崩れた石垣の多くは江戸中期以降に修理されたもの。」と述べました。
千田嘉博・名古屋市立大学高等教育院教授は「名古屋城内石垣保存方針を2年間で策定するというが、石垣部会開催予定回数が少なく、たどり着けるのか。
2024年7月だけでも、伊予松山城で大規模土砂崩れが発生し3名が亡くなった。
鳥取城、彦根城でも石垣崩れ、上田城もがけ崩れが発生した。
昨今気候変動を踏まえると、市民やお客さんの安全をどう確保するかが非常に大事になる。
今後文化庁の基準に従って点数をつけると、枡形や本丸御殿の横、鵜の首は厳しい結果となると想定される。
基礎診断をしたら、『危険だとわかっていたのに対応をしなかった』と言われかねない。
伊予松山城では真に対策が必要で『文化庁などの手続きを飛ばしてでも対策をやるべきだった』という指摘もある。
名古屋城総合事務所としては逃げ場がなくなる調査だ。」と述べました。
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以下感想
名古屋城小天守閣の西側通路、「鵜の首」は、以前から極めて危険だと石垣部会で指摘され続けてきています。
「堀を内側に入れこみ道幅を狭くした」鵜の首は『石塁』であり、構造上地震時や大雨時に崩れやすくなっています。
しかも、鵜の首東側石垣の一部は『濃尾地震後の石垣』とのこと。
「鵜の首」は、天守閣木造復元時は、最大25kPaの車両荷重をかける計画です。
地震時、観覧者の通行すら危ないとされている鵜の首。「木造復元時に工事車両を通行させる計画だから、現在も来場者の通行を禁止できない」と名古屋城総合事務所が考えているのであれば、本末転倒です。
伊予松山城では、大規模土砂崩れが発生する前に、通路に亀裂が見つかっていたとのこと。
2023年10月には松山市は「史跡松山城跡樹木管理計画」を策定し、今回土砂崩れが発生した北側林縁について「今後、より一層の防災・安全対策が求められている」と述べていました。
人命が失われてからでは遅すぎます。
名古屋城総合事務所には早急で適切な対応を求めます。
人命優先にもかかわらず、なぜか名古屋市は木造復元を掲げ続けています。
もっと先にすべきことがあるのではないでしょうか。
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2024/08/02/ 06:00 AERA.dot
松山城の足元を襲った土砂崩れ 被災した高級マンション住民に募る「松山市の人災」への憤り
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今後の予定
・24/8/7(水)14時半~ 名古屋市公館
第61回特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
・24/8/10(土)14時~ 名古屋市立大学寄附講座
「名古屋城と庭園」-日本の歴史と文化の象徴―
講師 堀内亮介(名古屋城調査研究センター学芸員)
講師 千田嘉博(名古屋市立大学 教授)
・24/8/24(土)14時~ 名古屋城天守の有形文化財登録を求める会 例会
・24/8/24(土)18時半~ 特別対談企画「名古屋城論争の落とし穴」
・24/9/8(日)14時~ 名古屋城検定 教養講座
城郭建築の第一人者 三浦正幸氏 講演会「日本城郭史の到達点、名古屋城。」
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
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