24/6/26名古屋市議会本会議で、佐治独歩観光文化交流局長は「2023年1月段階では『市民対話を通じたバリアフリー案を策定するのに2年かかる見込み』とする資料を作成した」と認めました。
当該資料を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、開示されました。
・2023年1月 名古屋市名古屋城総合事務所保存整備課 作成
木造天守バリアフリーの今後の検討について
上記資料によれば、「市民との対話のための方策の検討及び市民との対話に約1年、天守全体のバリアフリーの方針の検討に約1年必要」と明記。
「文化庁への提出が遅れることにより、今後、毎年発生する木材保管料についての責任追求(ママ)が想定される。」とし、「バリアフリーの方針の策定および整備基本計画の文化庁への提出は現市長の任期後となる」との結論を出しています。
にもかかわらず、その後なぜか半年後の2023年6月方針決定に変更され、その前の2023/6/3に「バリアフリー市民討論会」が開催されました。
想定されていた「市民との対話」もせず、スケジュールを大幅に前倒した結果、「バリアフリー市民討論会」で、参加者からその場にいた身体障害者に対して差別発言があり、河村たかし名古屋市長も「熱いトークがあってよかった」と発言しました。
(無作為抽出市民との「バリアフリー市民討論会」は「市民との対話」とは到底呼べませんし、「関係団体(障害者団体、高齢者団体等)との調整」もされていませんでした)
現在、「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証委員会による検証が行われており、その結果が出るまで木造復元事業はストップしています。
この資料は松雄副市長への説明資料として刊行文化局が作成したようですが、松雄副市長は「説明を受けた記憶がない」としています。
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なお、この資料によれば、「確実に何階まで行けるかは、実現可能な見込がたったとき」(R7年度を想定)としています。
順調にいっても令和7年度(2025年度)にようやく整備基本計画へのバリアフリーの方針の反映が出来ることになります。
エレベーターに代わる新技術としてMHIエアロスペースプロダクションとの開発契約は2027/3/19が期限です。
その後、ようやく関係団体(障害者団体、高齢者団体等)との調整がはじまるのではないでしょうか。
MHIは何階まで上がれる技術を開発するのかわかりませんが、そもそもが小型です。障害者団体は「バリアフリー法等で定められている、大型で最上階まで登れるエレベーター」を一貫して求めており、MHIの新技術が障害者団体の理解を得られる可能性はほぼありません。
「市民との対話に1年」というのは観光文化交流局の甘すぎた見込です。
それすらすっ飛ばそうとした河村たかし名古屋市長、松雄俊憲副市長の責任は極めて重大です。
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今後の予定
・24/7/16(火)第8回「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証委員会(非公開)
・24/7/27(土)14時~ 名古屋城天守の有形文化財登録を求める会 例会
・24/7/30(火)10時~ 令和6年度第1回名古屋市障害者差別解消支援会議
・24/8/10(土)14時~ 名古屋市立大学寄附講座
「名古屋城と庭園」-日本の歴史と文化の象徴―
講師 堀内亮介(名古屋城調査研究センター学芸員)
講師 千田嘉博(名古屋市立大学 教授)
・24/9/8(日)14時~ 名古屋城検定 教養講座
城郭建築の第一人者 三浦正幸氏 講演会「日本城郭史の到達点、名古屋城。」
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
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