24/3/22(金)特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第59回)が開催されました。
天守台及び周辺石垣の保存対策について議題となり、三浦正幸・広島大学名誉教授は「前回(23/12/22)の全体会議でも、割れた石材を補修する際は、『エポキシ系樹脂は耐用年数が短いから使わない方がよい』と指摘したのに、今回も提案されている。
文化財は100年もたないとだめなので、エポキシ系樹脂を使うのは間違っている」と述べました。
座長の瀬口哲夫・名古屋市立大学名誉教授は「会議で何回言ってもなぜ名古屋市は変わらないか」と述べ、有識者で議決を取り、「『エポキシ系樹脂は今後使わないようにして』が有識者の意見だ」と述べました。
結局名古屋城総合事務所は有識者会議に再度資料を出し直し、その後に文化庁に対して現状変更申請を行うことになりました。
24/3/22 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第59回)配付資料
24/3/22 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第59回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
参考:特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議
第58回会議(令和5(2023)年12月22日)
配布資料、議事録
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今回も、なぜかU65石垣(大天守台北対面石垣)の保存対策について議論になりました。
理由は「特に変形が見られ、現在名古屋城観覧者の導線になっているにもかかわらず現状が悪い」ためとのこと。
名古屋城は今回も、U65石垣にこだわる理由を説明しませんでした。
そんなに状況が悪いのであれば、観覧者を通行止めにすればよいだけです。もしくは、いったん通行止めにして、石垣を全部解体し、積み直せばよいです
何年、何十年かかるか、費用がどれくらいかかるか分かりませんが、そのような選択肢は全く示されませんでした。
想像ですが、ここでも名古屋城木造復元事業と関係があると思います。
今回議論になった天守台北対面石垣(U65)は、木造復元の工事をする際、重機が上を通る計画となっています。
(参考:令和5(2023)年6月12日 特別史跡名古屋城跡木造天守整備基本計画
08_第7章_現天守閣の解体・木造復元時における仮設計画
名古屋市は、木造復元を進めるため、どうしてもU65の保存対策をしなければ、文化庁が許可を出しません。
名古屋城総合事務所や委員は全員知っているが、あえて会議ではいわなかったのではないでしょうか。
天守台北対面石垣の抜本的改修をせずに、小手先の補修で済ませようとするのは、どう考えても「木造復元事業を早く進めたいから」としか思えません。
エポキシ系樹脂は有機樹脂で、耐用年限が短く、紫外線20年で劣化するとのこと。
しかもいったん石材につけたエポキシ樹脂は取れないため、『最もよろしくない』(三浦名誉教授)とのこと。
名古屋城総合事務所は、木造復元事業を急ぐあまり、真の文化財保護にならないことを行うのを何度繰り返せばよいのでしょうか。
人権無視や市民意見無視も同じ原因ではないかと思います。
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今後の予定
・24/3/26(火)10時~ 名古屋市障害者差別解消調整委員会・名古屋市障害者差別解消支援会議(市公館)
・24/4/27(土)14時 「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」月例会 市政資料館
・24/5/25(土)14時 「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」月例会 市政資料館
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
・名古屋市民オンブズマンブログ 名古屋城問題
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2024年3月23日 10:01 名古屋テレビ
名古屋城天守木造復元の市民説明会で“賛成派のサクラ”動員疑惑 市長特別秘書が市議に依頼か
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