河村たかし名古屋市長は24/2/19定例記者会見で、23/6/3に開催された名古屋城バリアフリー市民討論会の締めの言葉で「熱いトークもあってなかなかよかった」と発言したことに対し、「結果的に(参加した)車いすの方の心を傷つけたかなあ、不適切だった、すみません」と謝罪するも、撤回は断固として拒否しました。
・24/2/19 河村たかし名古屋市長定例記者会見
名古屋市民オンブズマンによる、半自動文字起こしアプリによる文字起こし
・令和6年2月14日 「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案に係る検証について(中間報告)
記者会見冒頭で、24/2/14に出された中間報告を受け、「速やかに謝罪をしなかったこと等に関しては改めて当事者の方や心を痛められた方にお詫びを申し上げます。」と述べました。
しかしながら、「無作為抽出は名古屋市政始まって以来」とし、普通の市民のかたが参加して発言してくれたことは大変ありがたかった、としました。
記者から「『熱いトーク』発言は撤回しないのか」と聞かれ、「間違ったことを言った際に撤回する。無作為抽出の人が参加して発言してくれてありがたかったということで発言したのは間違いない」として撤回しませんでした。
記者は「中間報告では、市長が『熱いトーク』と発言したことで、差別的な発言があってもある種評価したと捉えかねられないとある」と述べたところ、市長は「車いす当事者はあまり言っていなかった。実際参加した方、報道等によって知った方から聞いたことは無い」と述べました。
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中間報告
第5.事案における問題点と検証
3 当日の運営の実施・責任体制
(3)差別発言に対する市長のコメント
ア 問題点
市が主催する討論会で差別発言があり、注意喚起を何らすることなく終了してしまったことは、市が差別発言を問題視していないと受け取られかねないものであり、さらには、閉会に当たって、市長が「熱いトークもあってよかった」と発言したことは、討論会で発生した差別発言を問題ないものと捉えていると考えられても仕方のないことであり、市長の認識と発言の真意について、検証した。
ウ 評価
無作為抽出での参加者決定方法や参加者が自由に発言することについて、市長が高く評価すること自体は市長の政治スタンスにも関わることであり、当検証委員会が判断すべきことではないが、いずれにせよ、差別は人権侵害であって、いかなる場合でも許されるものではなく、差別を表現する自由というものは認められない。仮に当日の発言全体が正確に聞き取れていなかったとしても、記者会見等で、差別は許されないという市としての立場を明確に強く表明すべきであったと考えられる。
市長の閉会あいさつを聞いている市民としては、市長が、差別発言を不適切と指摘していないことから、すべての発言を「よかった」と指していると認識した可能性もあるだけでなく、むしろ「熱い」という表現からは、過激で強い口調だった差別を含んだ発言を評価したとさえ捉えられかねないため、後日であっても、差別発言に対して積極的に問題提起すべきであった。
市長の立場として、市民の自由な発言を尊重することそのものは理解できるが、公職者として、差別には、より厳しい姿勢で対応に取り組んでいただきたい。
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障害者団体は、「熱いトーク」発言に対し、23/6/13に名古屋市役所前で行った抗議集会で「障害者差別が⽬前で起きたことを無視した。明らかにバカにしているとしか思えない」と強く非難しています。
(出席するはずだった河村市長はドタキャンしました)
・2023年6月13日 名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会
名古屋城バリアフリー市民討論会における重大な人権侵害の原因究明及び再発防止策検討のための第3者検証委員会設置の申し入れ
辻直哉事務局長が「こういう集会は5年前もやった。今度は仲間が差別にあうというとんでもないことが起きた。私はいろんな名古屋市・愛知県・国の会議にでているが、一人の人を差別用語で攻撃する会議は聞いたことがない。
市長をはじめ市役所職員は誰も止めようとしなかった。しかも市長は『熱いトークがあってよかった』と述べた。明らかにバカにしているとしか思えない。」と述べました。
その後、23/6/3の実際の会場の音声を流しました。
辻事務局長は「『死にたい』とまで追い込まれた。どこが『熱いトークがあってよかった』のか。市長がこの場に来るかもしれないので、思いをぶつけて仲間を救おう」と述べました。
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24/2/16に開催された名古屋市議会総務環境委員会で横井利明市議(自民)は「国際コンペは『バリアフリーの装置をできる限り最上階まで』が条件だったはず。
それがある日突然『1階まで』に変わった。
障害者団体と対話していた担当職員は信頼関係が崩れ、仕事が止まった。職員の苦悩、葛藤はそこに苦しんだんだと思う。」と述べています。
少なくとも「熱いトーク」発言を河村市長が撤回しない以上、障害者団体との信頼回復は不可能ではないでしょうか。
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なお、河村市長は無作為抽出をいたく評価しているようですが、名古屋市政で無作為抽出での市民意見のヒアリングをしたことがないだけであって、全国では「熟議民主主義」「討議民主主義」「ミニ・パブリックス」「プラーヌンクスツェレ」など何百回もの事例があります。
・日本ミニ・パブリックス研究フォーラム
・市民討議会推進ネットワーク
OECDで示された「ミニ・パブリックス」活用ガイドラインでは、11項目示されています。
①目的
②アカウンタビリティ
③透明性
④参加の包括生
⑤代表制
⑥情報
⑦グループ討論
⑧時間
⑨高潔さ
⑩プライバシー
⑪評価
今回23/6/3に行われた「市民討論会」は、上記11全てにおいて問題があったのではないでしょうか。
「無作為抽出」すればよいというものではありませんし、
むしろ逆効果のこともありえます。
今回、名古屋市は適切な手法で「市民討論会」が行わなかったことで参加した障害者を『死にたい』とまで追いこみました。
河村市長は、いまだに「熱いトーク」発言を撤回していません。
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
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