議会改革フォーラム実行委員会は、22/7/24(日)に第4回議会改革フォーラム 「これが政治倫理審査会の実態だ!」~愛西市議会から学ぶ~ をオンラインで開催し、約50名が参加しました。
録画を見たい方は、以下までお申し込み下さい。22/8/22まで見れます。
shimin@js2.so-net.ne.jp
当日配付資料
はじめに、主催者挨拶として加藤明由弥富市議が、不当な辞職勧告決議を受けたこと、それ以降愛知県内の議員・市民がどう議会改革をしていくか継続的に議論していることをはなしました。
次に、2022年1月に愛西市政治倫理審査会に不当な理由でかけられた吉川みつこ愛西市議から報告がありました。
吉川市議は「2022年4月の選挙の3ヶ月前、事実誤認に基づいて『政治倫理基準に違反した』とされた。
審査請求した議員が政治倫理審査会の委員の過半数をしめており、除斥を要求したり、学識経験者の助言を請求したが実現しなかった。
多くの市民が傍聴に駆けつけてくれて抗議してくれたが、結局『口頭注意』となった。
これまで議会内でのドロドロは市民に知らせてこなかったが、今後は知らせる努力をしたい」と述べました。
続いて、愛西市民のなりたかずえさんは「話を聞いても、どこが政治倫理条例に違反するのか全く分からなかった。
審査会を傍聴したところ、正しい審査をするのが目的ではないのではないかと感じた。私の子どもは当該NPOが指定管理者の児童館に通っている。児童館運営に影響がないか心配している。
たくさんの市民と署名集めをした。だれもがおかしいと言っていた。友人たちとチラシを作ってポスティングやSNSで発信した。
議員は最初から『吉川市議が悪い』と決めつけているようだった。署名提出後、議員の口ぶりが変わったのはよかったが、審査内容がすりかわったようで、結局何だったのか。
愛西市議会はもっと情報公開すべきだし、市民は『見てるぞ』としたい」と述べました。
続いて、市民オンブズマン福岡の児嶋研二さんが、特に福岡県内の政治倫理審査会の状況と比較して発言しました。
「そもそも政治倫理条例は、収賄事件で有罪確定した市議が居座ったことに怒った市民が直接請求で制定させたもの。審査会が議員だけで構成されているのは、『お目付役』をかたる“にせもの”。
福岡県内61自治体で、政治倫理条例ランキング調査を行っている。61自治体中、条例未制定は5つ。平均は68点。最下位は久留米市で30点。
・福岡県、佐賀県全自治体 政治倫理条例 ランキング
愛西市の条例に点数を付けると24点。
愛知県内55自治体のうち、政治倫理条例は25自治体で制定されているが、すべて議員のみを対象にしている。
福岡では市民1人でも審査請求できるのは18自治体ある。
・市民モデル政治倫理条例案
『議員の調査請求の有無で審査会が開かれたり開かれなかったりすれば、審査会は政争の具に堕すおそれがある』と斎藤文男名誉教授は述べているが、今回まさに愛西市でその通りになった。
愛西市の条例に問題があるので、マスコミに情報を提供し、条例を変えなければ問題は再び起こるだろう
愛西市・愛知県内だけを見ていても変わらない。自治体の横並び意識を逆手に取る方法を」。
その後、吉川さん・児嶋さんの対談の後、グループに分かれて今後市民・議員はどうすればよいか話し合い、その後全体で共有しました。
最後に、諸岡えみ小牧市議は「小牧市でも、議決に反対した私に対して、別議員から『けじめをつけるため、地域の集まりに出るな』とハラスメントがあった。また、行政サイドから『特定議員の言動はハラスメントに当たる』とされ、政治倫理審査会が開催されて政争の具となっている」と報告がありました。
一旦会は閉じましたが、その後もZoomで全国の状況が報告され、今後につなげていこうとなり、大変盛り上がりました。
議会改革フォーラム実行委員会は、今後も継続的に学習会を行っていきます。
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参考:愛西市議 吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
・愛西市議会を知ろう会
・名古屋市民オンブズマン 弥富市議会・愛西市議会ページ