「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」は、22/7/20(水)に学習会「建築士が読み解く! どうする名古屋城~2万人アンケート再考、木造化、石垣~」を行いました。
今後動画をアップするとのこと。
・配付資料
講師の渡邉正之建築士は、名古屋城再建事業を考える背景は巨大地震頻発と建築基準法改正としました。
天守閣が震度6に耐えられるようにするため、名古屋市は(幻の)改修案(約30億円)を作成しました。
(22/2/22(火)学習会「建築士が読み解く 名古屋市が作成した幻の名古屋城現天守耐震改修案」)
しかしながら、名古屋市は2016年に木造化への誘導説明を行った2万人アンケートを強行したのは不適切だと渡邉建築士は述べました。
木造もコンクリート造もメンテナンスあっての建造物であり、木造化に505億円、コンクリート耐震補強で30億円なので、冷静に考えるべきだとしました。
続いて、史実忠実・木造化は可能かという点に付いて述べ、実測図面では不十分であること、バリアフリーは健常者にとっても必須条件であること、「二度と燃えないお城」に反することから、建築基準法・消防法・バリアフリー法を無視しており、全てに於いて不適格としました。
続いて石垣の改修方針について述べ、石垣の耐震強度は震度5程度が限界であり、現代土木建築工学に基づき震度6相当を目指すべきと
しました。
最後に、渡邉建築士は「市民が求める形を当局者に届ける声が必要」としました。
会場から質問も活発に出ました。
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ