22/3/31に特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第48回)が開催されました。
録音・録画は今回も禁止されました。
・22/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第48回)配付資料
・名古屋市民オンブズマンによるメモ
今回、2021年5月に、名古屋市が提出した「現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項への回答」で、2021年度中に調査・検討を実施予定とした各項目について、調査・検討結果を報告しました。
1)天守台石垣の保存方針(案)
2)御深井丸側内堀石垣の保存対策
3)小天守西側石垣の修復した石垣における遺構の保存
それぞれ詳細に報告があり、概ね了承されました。
3)小天守西側石垣の修復した石垣における遺構の保存ですが、石垣部会から「石垣を近世以前に戻すのが妥当だ。明治以降の石垣をどうするのか、全体整備検討会議で検討してほしい。江戸時代の姿がわかった。このまま進めても史実に忠実にならない。江戸時代の本来の姿に戻すのがよいのではないか。それには大規模発掘が必要。」という意見が出たことが紹介されましたが、特に意見は出ませんでした。
2)御深井丸側内堀石垣の保存対策について、麓和善・名古屋工業大学名誉教授は「御深井丸側内堀石垣の修復は、仮設物設置前に行うとのこと。
私が他城郭の石材・石垣修理に関わってきた経験を踏まえて述べると、あまり神経質にならない方がいい。
・亀裂があったらどういう場合でも樹脂を使って修復する
・剥離 大きさにかかわらずなんでもする
ではなく、ある程度の大きさなら補修するという方針がいい。仮設物を作る前にやるなら、それほど時間もないと思う。 拙速に修理をしないようにしてほしい。樹脂を使うか使わないか 慎重に考えてほしい」としました。
また、赤羽一郎・元愛知淑徳大学非常勤講師は「石垣の過去修復ラインが本当なのか。また、石垣等遺構の上を重機が通るのに『レーダーで確認出来たから安全です』と言い切れるのか不安だ。石垣そのものの履歴を調べる必要がある。」と述べました。
麓教授は「今回の目的は『天守復元に向けての仮設計画で、石垣に対して損傷を与えない工法を選択するためにどうすればいいか』というもの。赤羽委員指摘の調査は、時間をかけて名古屋城全体でやった方がいい」と述べました。
小濱芳朗・名古屋市立大学名誉教授は「非接触工法は、上下の梁の支点に圧力が集中する。本来3次元モデルでないとだめ。石垣に悪さをしないため、圧力を分散させる方法を検討してほしい。」としました。
また、「天端のモニタリング設備等、なにか変状があったらわかるよう、常に監視ができるようにしてはどうか。」と述べ、名古屋城総合事務所は今後検討したいとしました。
1)天守台石垣の保存方針(案)は、2段階に分けて考えるとし、
①天守閣整備に関係なく現状、保存考える
②天守閣整備事業にあわせた保全の方針
の①の案を提案しました。
最後に、オブザーバーの平澤毅・文化庁文化財第二課主任文化財調査官は「名古屋市は現天守解体、復元の検討をこれからやると思うが、内容のみならず、実施上のプロセスの中で点検事項はたくさんある。検討を深めて、全体会議でも精緻な議論をしていただけたら」と述べました。
議題は上記で終わり、その後報告事項として、木造天守復元の全体計画策定に係る令和4年度の想定スケジュール、また名古屋城木造天守の昇降技術に関する公募について報告があり、特に意見は出ませんでした。
最後に佐治独歩・名古屋城総合事務所所長から所長退任の挨拶がありました。
「この3年間で、解体に対する文化庁への現状変更許可申請を出し、それに対する文化庁への指摘事項の回答にめどがたちほっとしている。
『振り出しに戻った印象』もあるかもしれないが、現天守解体時に設置する仮設物の遺構への影響の分析もした。
今後の想定スケジュールにそって、着実に計画をまとめたい。
在任中、特別史跡を毀損する事故が発生したが、職員一同遺構を守る意識を持った。
今後も有識者の皆様には厳しくも温かい指摘をいただきたい」
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2022年度は、バリアフリー新技術の公募開始、木造天守復元を踏まえた石垣保存方針決定、基礎構造の方針決定、「解体と復元を一体とした全体計画」策定など、これまでの矛盾を何らかの方法で解決することが求められてきます。
はたして矛盾は解決するのでしょうか。
年度内に全体計画がまとまらず先送りになるのでしょうか。
矛盾はさらに広がり、収拾が付かなくなるのでしょうか。
なんらかの解決策が見つかり、文化庁復元検討委員会にかけられたとして、現天守解体と復元の現状変更許可が認められるのはいつになるのでしょうか。
また、解体のための仮設物設置をするために内堀を埋める前に、石垣・石材の補修が必要となりますが、それにどの程度時間がかかるのでしょうか。
莫大な労力と税金を投入してきた名古屋城木造復元事業。
2022年度も目が離せませんが、市民の関心は一層薄まっています。
一体誰の何のための事業なのか。市民の理解無くして事業は成功しません。
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・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
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