愛西市で、議員がかつてNPO法人の理事になっていたが、はるか以前に理事を辞任しており、その後当該NPO法人が市から指定管理者として指定されたことが、地方自治法92条の2「議員の請負・兼業禁止」に当たるとして、現在政治倫理審査会に申し立てられています。
地方自治法 第九十二条の二
普通地方公共団体の議会の議員は、当該普通地方公共団体に対し請負をする者及びその支配人又は主として同一の行為をする法人の無限責任社員、取締役、執行役若しくは監査役若しくはこれらに準ずべき者、支配人及び清算人たることができない。
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/111701/files/2017062200079/file_2017622413134_1.pdf
https://www.soumu.go.jp/main_content/000451020.pdf
現在政治倫理審査会で審査中ですが、総務省が明確に「指定管理者は議員の請負・兼業禁止に当たらない」と通知を出していたことが判明しました。
総行行第94号
平成30年4月25日
総務省自治行政局行政課長
地方議会に関する地方自治法の解釈等について
https://www.soumu.go.jp/main_content/000751535.pdf
1 地方自治法第92条の2等の解釈について
また、議員又は議員が無限責任社員等を務める企業等が、当該地方公共団体から同法第232条の2の規定による補助金の交付又は同法第244条の2第3項の規定による指定管理者の指定を受けることについては、前者は贈与に類するものであり、後者は議会の議決を経た上で地方公共団体に代わって公の施設の管理を行うものであり、特段の事情がある場合を除き、いずれも当該地方公共団体と営利的な取引関係に立つものではないため、同法第92条の2の請負に該当するものではないと解されます。
自治体法務研究2019 行政通知の読み方・使い方
地方議会に関する地方自治法の解釈等について
藤村直貴(前総務省自治行政局行政課行政第一係長)
実際に、議員が指定管理者の運営委員になっていた事例もありますが、請負・兼業禁止に当たらないと市議会資格審査特別委員会で議決されています。
H28.6.28 資格決定要求 資格審査特別委員会
岡山県 赤磐市 指定管理者の運営委員になっていた事例→請負・兼業禁止に当たらない
https://www.city.akaiwa.lg.jp/shisei/gikai/kaigiroku/kaigiroku/sikakusinnsa/4372.html
https://www.soumu.go.jp/main_content/000617549.pdf
https://www.city.akaiwa.lg.jp/material/files/group/2/H28.6.pdf
https://www.city.akaiwa.lg.jp/material/files/group/2/dayori45.pdf
①市の指定管理先である施設の運営委員になっていることについて、指定管理者の指定は契約ではなく、公の施設を管理する権限自体は、指定という行為によって生じるものであり、地方公共団体と指定管理者との関係は取引関係には当たらないため、兼業禁止規定に該当しないと判断した。
今回の「政治倫理審査会」は「指定管理者NPO法人の元理事」のため、そもそも「兼業・請負禁止」に当たらないどころか、「支配人等」にも当たりません。
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全国各地で、地方議会で少数会派への懲罰が濫用されています。
21/9/25(土)26(日)に開催した、第28回全国市民オンブズマン・オンライン大会2021で、地方議会での懲罰濫用の実態が報告されました。
③地方議会懲罰濫用分科会 資料
【地方議会での懲罰濫用調査報告】
【かながわ市民オンブズマンからの懲罰乱用報告】
吉川市議は、「議会改革」に市民と取り組んだから、政治倫理審査会にかけられたのではないかと考えています。
・21/7/25(日)第2回議会改革フォーラム 議会の「殻」が割れだした!
【愛西市議会「議会放映等を進める請願」】
「女性議員が不当な倫理審査委員会にかけられています」とネット署名も始まりました。
第2回愛西市議会政治倫理審査会は2022年1月28日(金)午前9時30分より開催されます。傍聴は先着順(定員10名)。
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・愛西市議 吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
・名古屋市民オンブズマン 弥富市議会・愛西市議会ページ