市民オンブズ香川が提訴した平成25年度香川県議会政務活動費住民訴訟で、香川県議会議員は21/12/16に、1審高松地裁974万1783円返還命令を受け入れ、香川県は控訴取り下げを行いました。
・21/12/16 香川県
各種会議の会費・会合参加費に係る政務活動費の運用に関する議長声明及び控訴取り下げに関する知事コメントについて
・21/4/20 香川県議 平成25年度 974万1783円返還命令 高松地裁
1審高松地裁では、「意見交換会費」名目の地元団体への「金一封」の多くを違法と判断しました。
その後、市民オンブズ香川は21/6/14に、2018年7月~2020年3月までに当時の県議21人が政務活動費から「意見交換会費」として1回につき現金5000円から1万円を繰り返し配り、総額約1620万円の支出があったとして、高松地検に告発状を提出しました。
21/12/16の「各種会議の会費・会合参加費に係る政務活動費の運用に関する議長声明」によれば、「一部の県民から公職選挙法に違反する行為(寄附行為)に当たるとして告発を受けたことは、県議会はもとより各議員も、条例やマニュアルに基づく適正な支出と考え、公職選挙法に抵触するとの認識は一切無かっただけに誠に遺憾」「今後は、このような疑義が生じるのを避けるため、団体等が実施する意見交換会費等各種会議・会合については、それが会費制である場合を除いては参加費等の支払いを厳に差し控えることとした。」としました。
「一方、既に疑念を持たれたものについて、このままにしておくことは、関係者にご迷惑をおかけすることになるとともに、今後の議会や議員の活動等にも支障が出るおそれがあることから、これら各種会議の会費・会合参加費についてはこれを返還するとともに、平成25年度政務活動費に係る住民訴訟についても一審判決の結論を受け入れることとした」としました。
原告の市民オンブズ香川の植田真紀代表は「(議員が返還したのは)世論のチカラだと思っています。でも、これはお金を返して終わりではない、とても重要な問題です」と述べています。
-----------
市民オンブズ香川
全国市民オンブズマン連絡会議 政務活動費ページ