20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)が行われました。
今回も写真撮影・録音とも認められませんでした。
20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200911.pdf20/9/11 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議 石垣・埋蔵文化財部会(37回)
名古屋市民オンブズマンによるメモ
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200911-1.pdf2時間の予定で、2時間まるまる本丸搦手馬出について議論になりました。
予定時間を大幅に超過して、本丸内堀発掘調査について議論に入りました。
現在、名古屋市は現天守閣解体の現状変更許可申請を文化庁に行っており、それに対し文化庁は現天守の解体・仮設物設置が石垣等遺構に与える影響を判断するための調査・検討について、4項目の指摘事項を示しています。
そのうちの1つが、内堀の地下遺構の把握、御深井丸側内堀石垣の状況及び安定性を確認するための追加発掘調査です。
名古屋城総合事務所から、内堀調査の案が示され、石垣・埋蔵文化財部会は了承しました。
続いて、「ご相談」ということで、現天守閣解体申請に対する文化庁からの指摘事項等への対応について、松雄観光文化交流局長から説明がありました。
「現在予算編成の時期で、名古屋城木造復元、石垣調査についてはどうしても来年度予算に計上したい。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、来年度の予算は極めて厳しい。市長の査定があるが、石垣・埋蔵文化財部会の合意を得て、市長に『どうしても木造復元をやりたい』と強く言いたい。
今後石垣・埋蔵物文化財部会の先生と議論したいが、事業が進まないということをどうしても避けたい。
予算スケジュールとして、今年12月-来年1月に赤線を引いたが、そこがデッドラインだ。非常にタイトなスケジュールであることは重々承知しているが確実に進めたい」としました。
続いて、文化庁からの指摘事項等への対応の進捗状況の説明がありました。
さらに、指摘事項とは関係ないが、天守台下ボーリング調査も、本年度中に調査したいとしました。
座長の北垣聰一郎・石川県金沢城調査研究所名誉所長は「こちらとしては、『そうなんですか?』としか言いようがない。 石垣・埋蔵文化財部会に相談していただいても、今回は報告いただいたということであろう。まずは全体整備検討会議で審議していただいて、我々はそのあと審議する」と述べました。
宮武正登・佐賀大学教授は「文化庁の指摘事項とは別の、天守台下ボーリング調査について、文化庁とは相談しているのか」と質問したところ、名古屋城総合事務所は「文化庁とは相談する中で、『解体と復元を一体で』ということなら説明してほしい。まず天守台ボーリング調査を行って、文化財保存に万全を期す。そういった方向であれば、了承したいとお話を得た」と述べました。
また、宮武教授は「今後、天守部会と石垣部会がセッションして調整会議とあるが?」と質問したところ、名古屋城の担当者は「昨年度の3月に開かれ名古屋城全体整備検討会議で、議題が複数の部会にまたがるときは『調整会議』を設置して議論しようということで了承を得た。木造復元の基礎構造であるはね出し工法を見直し文化財をいかに保存するか、史実に忠実に復元を行うか、検討を進めている。内容はそれぞれの部会、全体会議に報告、諮り、文化庁に報告したい」としました。
・20/3/31 特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議(第30回)配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200331.pdf宮武教授は「2年前に破綻した『石垣部会と天守閣部会の合同会議』とは異なるのか?」と質問したところ、名古屋城担当者は「各部会から構成員を選出する。どう選ぶかは部会長が決めると思うが、全体会議にはまだ諮っていない」としました。
結局、予定時間を大幅に上回り、会議時間は2時間47分かかりました。


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20/9/25(金)10時~、KKRホテルで全体整備検討会議が行われます。
http://www.city.nagoya.jp/templates/kaigioshirase_2020/kankobunkakoryu/0000132814.htmlそこでどのような議論になるか注目したいです。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm