20/3/23に河村たかし名古屋市長は定例記者会見を行いました。
・20/3/23 河村市長定例記者会見(名古屋城部分)
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/200323-2.pdf河村市長は冒頭、毀損した米蔵石列を「炭小屋」と言い間違えました。
文化庁に対して報告して文化庁に謝りにいかないといけない、具体的防止策を講じる必要があるとしました。
しかし、「石垣部会の調査が3月いっぱいで終わると一部の人から聞いており、追加調査が必要かがわかる、市民で高齢の方は死ぬ前に木造復元天守が見たいと言っている人が多い」と述べました。
3月末の全体整備検討会議に、新しい竣工時期の提案をかけるかどうかについては、「決まっていない。まずは毀損の問題をきちんと対応する必要がある」と述べるに留まりました。
全体の工程が延びるかどうかは、「(遅れることがないように)文化庁にお願いするよりしょうがない」としました。
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20/3/2午後に石列毀損して、20/3/23がはじめての市長定例記者会見でした。
名古屋市は「特別史跡を市民県民国民に対して保護して管理していく組織」(石垣部会 宮武正登教授)にもかかわわず、今回の石列毀損について、「名古屋城総合事務所、教育委員会文化財保護室は保存管理者である自覚が欠けているといわざるをえない」(石垣部会 赤羽一郎氏)と指摘されています。
しかしながら、今回の市長の会見では、「文化庁に謝りに行かないといけない」とするものの、市民県民国民に対して一言も謝罪の言葉を口に出していません。
自分と一部支持者がやりたい木造復元のことばかり口にし、名古屋城整備のチェック体制をおろそかにしてきたことこそが、特別史跡の毀損につながったのではないかと思います。
システム上の再発防止策が取られないと、第2第3の毀損が起こるでしょう。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm