名古屋市は19/11/20に「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」に基づき「令和2年度予算要求内容の公開」を行いました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000122696.html19/11/20(水)から19/12/20(木)まで意見募集中です。
名古屋城関係の予算要求は以下です。( )書きは一般財源額
・名古屋城を核とした魅力向上推進事業 2300万円(2300万円)
名古屋城と四間道、文化のみち、大須、熱田、有松・桶狭間、名古屋駅・ささしま、栄、港エリアを結ぶ魅力を創出・発信
・武将観光の推進 1億8400万円 (1億8400万円)
名古屋城、名古屋おもてなし武将隊、桶狭間の戦い及び大高地区等の名古屋の歴史的な魅力を活かした観光PRを実施
・天守閣閉館中の魅力向上事業 1億5000万円(5100万円)
天守閣閉館中の魅力向上に資する民間事業者と連携した催事、ユニークべニューとしての活用等の実施
・名古屋城関連資料のデジタル画像の作成 300万円(300万円)
効率的な調査研究を行うため、名古屋城関連資料のデジタル撮影、既存フィルムのデジタルデータ化等を実施
・名古屋城石垣の基礎的研究及び普及事業 2000万円(2000万円)
名古屋城石垣の特徴や価値を明らかにするため、石垣の基礎的研究や石垣を活用した普及事業を実施
・名古屋城正門トイレ改修 4500万円(1200万円)
国内外からの来場者を受け入れる環境整備として、名古屋城正門トイレの洋式化等
・名古屋城内外景観の改善 7300万円(7300万円)
名古屋城内外の景観を美しく保ち、来場者を名古屋城に気持ちよく迎え入れられるよう除草やせん定、清掃等を強化
・名古屋城二之丸庭園の保存整備 1億1100万円(1100万円)
名勝名古屋城二之丸庭園の保存整備のための発掘・測量、設計及び修復整備等
債務負担行為 期間 3~4年度 限度額 2700万円
・名古屋城二之丸地区整備基本調査 2100万円(1800万円)
二之丸地区全体の価値・魅力を高めるため、二之丸地区の整備に向けた基本調査
・重要文化財表二之門等の大規模修理に向けた調査 400万円(400万円)
重要文化財表二之門等の大規模修理に向けた保存修理方針の策定
・金シャチ横丁第二期整備 2800万円(2800万円)
金シャチ横丁構想のさらなる推進のため、第二期整備の具体的な整備に向けた検討及び調査を実施
・名古屋城天守閣木造復元に向けた機運醸成 3800万円(3800万円)
名古屋城天守閣木造復元に向けた市民の機運醸成を図り、寄附金を募集するための方策を実施
・名古屋城天守閣積立基金の積立 8000万円(-)
名古屋城天守閣木造復元のための寄附金を積立
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2019年6月議会に提案した名古屋城天守閣木造化木材保管庫予算400万円(債務負担行為 3億1300万円)(その後取り下げ)、6月議会に提出予定だった解体工事予算約20億円(見送り)も、計上されませんでした。
19/11/19中日新聞によれば、河村市長は「予定していた仮の展示・収蔵施設の建設を、財政局の助言を受けて取りやめ、7億円の節約につながった“財政局のファインプレー”も評価した」といいます。
平成30年度、31年度当初予算は、予算要求時にはなかった名古屋城木造復元関連の予算がいきなり計上され、市民は条例に基づく意見を言うことが出来ませんでした。
・平成31年度当初予算の概要
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-16-1-1-2-0-0-0.html・平成30年度予算案(草案)
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000102118.html今回はどうなるかわかりませんが、このようなことを繰り返すのであれば条例の趣旨を著しく逸脱します。
これまで、名古屋市観光文化交流局が名古屋城木造復元に関して予算要求してきたものに対し、財政局は予算を認めてこなかったことが多かったです。
そのような市内部の議論も、「いきなり予算計上」ではわかりません。
名古屋市長は何を考えているのか。
財政局、観光文化交流局は何を考えているのか。
市民に対する資料に基づいた十分な説明が必要です。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm