19/8/22に、「名古屋城天守の有形文化財登録を求める会」メンバーが原告の、名古屋城木造天守復元事業の基本設計費用返還、実施設計契約の取消し・無効確認、本件事業の停止を求める住民訴訟の第3回口頭弁論が名古屋地裁1102号法廷(民事9部)で行われました。
原告・支援者で傍聴席の多くが埋まりました。
本件は、名古屋市の住民が弁護士を立てずに行っている住民訴訟です。
名古屋市が竹中工務店と契約した「基本設計」契約に基づく『成果物』はまだ未完成であり、支払った代金8億4693万6000円を市に返還するよう原告は求めています。
また、基本設計が完成していない以上、その後の実施設計契約を取り消し、さらには本件事業の停止・取消しも求めています。
特に、原告は名古屋市が示した「業務要求水準書」に記載されている事項を、「基本設計」成果物には満たしていないのではないかと指摘しています。
・平成27年12月 名古屋市
名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)
による公募型プロポーザル業務要求水準書(甲1)
https://drive.google.com/drive/folders/1LwckVnxPknFAyI4OgHRSvUgN_kJzbIMs今回、被告の名古屋市からは、準備書面(1)と証拠説明書(2)、乙17号証が提出されました。
http://urx.space/qJZW裁判長は被告名古屋市代理人に対し、「準備書面(1)の3ページ目、『当該文言を含めた要求水準書(甲第1号証)がスケジュール感を示したものに過ぎない』とあるが、その根拠は何か」と聞きました。
被告名古屋市代理人は次回までに補充説明を行う予定です。
また、裁判長は「甲6号証の第23条にある、建築基本設計の中身について、内容が黒塗りなので、実際に含まれているのか判断しかねる。」としました。
http://urx.space/RhHf 被告名古屋市代理人は、「表題だけ提出するとか、概要まで出すのか、書証で立証を考える」としました。
さらに、裁判長は「19/6/24に作成した『事務連絡』の別紙の3項について、『・建築確認の要否 ・アルカリ化について ・文化庁について』今回の準備書面(1)には記載が無い」と指摘したため、次回までに被告名古屋市代理人が反論する予定です。
原告は次回までに特に反論しません。
次回は19/10/9(水)14時~ 名古屋地裁1102号法廷です。
ぜひ傍聴下さい。
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・名古屋城天守の有形文化財登録を求める会
https://peraichi.com/landing_pages/view/protect-nagoya-castle ----------
名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm---------
今後の予定
・19/8/26(月)10時半- 河村たかし名古屋市長定例記者会見
・19/9/10(火)-10/10(木)名古屋市議会9月定例会
・19/9/11(水)18時半~ 「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
・19/9/14(土)9時半- 第36回共同連全国大会 in愛知
第1研修会 名古屋城 EV 問題の今とこれから(ウィルあいち)
https://kyodoren.org/wp-content/uploads/2019/07/rezami_taikaiannnai_go-1.pdf・19/9/26(木)10時15分~ 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
・19/10/9(水)14時~ 名古屋城木造化基本設計住民訴訟弁論 (名古屋地裁1102号法廷)