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2019年 07月 20日
19/7/20に開催された「第88回名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会」主催の学習会で、名古屋城石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授が「名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望」と題して講演しました。
主催者側から、写真と録音は遠慮するよう言われました。 簡単にメモだけ取りました。 ・名古屋市民オンブズマンによるメモ http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190720.pdf 以下千田教授講演を要約しました。 ---------- 報道では、「名古屋城天守閣木造化が計画通りに進まないのは石垣部会が悪い」かのようにされている。 しかし、石垣部会は木造天守に反対では決してない。 名古屋城ほど資料が豊富で厳密に復元可能な天守はない。しかし、いろんな条件ををクリアしないといけない。 史跡の国宝と言える「特別史跡」では、専門家を交えて文化庁が指導・了承して策定された「保存活用計画」をあらかじめ策定する、というのが文化庁が定めたルールだ。 短期・中期・長期的に計画を策定し、保存活用計画に書かれているものは復元でき、書かれていないものはできない。 松代城はそれほど大きな建物ではない堀・櫓を復元したが、手順に従って文化庁が許可し復元が終わるまで10年はかかった。それが標準であり、短くするのは困難。 名古屋城は何が進まないかといえば、名古屋市が手順を踏んでいないから。 「保存活用計画」を書き直さずに天守木造建設を市が決定し、文化庁の許諾なしに復元設計を開始した。 その後、名古屋市は保存活用計画の天守部分だけを書き直し、「機能を強化する」から木造復元を加えたが、文化庁が大激怒し書き直しを命じられた。 文化庁は「現天守は2億円寄付を得て再建し、文化財としての価値がある」と述べている。ということは、文化庁は現天守を文化財指定する意思を持つと言うこと。単なる鉄筋の建物ではない。 また、名古屋市は「耐震強度が不足している」と文化庁に伝えたが、論外である。全歴史的建造物はそもそも耐震基準に不適合なので、名古屋市の理屈だと全ての建物を 解体しないといけない。いかに活用・補強するかというのが文化庁の考え方。文化庁が納得する理屈を出さないと、権限が文化庁に有る限り現天守を解体することも困難。 報道でも書いておらず、理解もしていないかもしれないが、石垣部会と天守閣部会の位置づけが決定的に違う。 ・石垣部会 専門家の審議組織として法規に基づいて設置されており、文化庁調査官が出席して審議に助言・指導を与えている。文化庁にもその都度報告している。 ・天守閣部会 文化庁の許可を得ず、独自に設けた部会。文化庁が関与せず、木造復元の設計図を作った。今日に至るまで文化庁は一切関知していない。文化庁調査官は1回も出席していない。 文化庁の文化審議会には、1回に300~500件の現状変更申請が来る。 適切かどうかは、史跡の管理団体が文化庁の指示のもとに設置した「専門委員会」の審議にゆだねられる。 石垣部会は「専門委員会」である。文化庁の指導・助言を踏まえて学術的な見地から判断するので、原則的に文化庁と同じ結論が出る。 「専門委員会」を論破すれば、文化庁は「現状変更」を認めると思うのは間違いであり、石垣部会は許認可権を持ってない。 金沢城は現在どんどん復元しているが、石川県金沢城研究所を18年前に20人の学芸員で設立し、その調査結果が見えてきている。最低でも10年かかる。 名古屋城は調査研究センターを今年発足した。 調査・研究資料が決定的に足りない。本来10年前に調査研究センターを発足すべきだった。 名古屋城の現在の調査レベルにも疑問がある。 天守台石垣の根石調査をしたところ、天然の地山を削ってしまった。ストッパーを無くすことになり、これは絶対にやってはいけないこと。100年200年たつときわめて深刻な影響がでる可能性がある。 名古屋市は本丸御殿と小天守の間にスロープを作ったが、スロープ設置について文化庁に書類を提出していなかった。スロープのコンクリート基礎は、江戸時代の史跡を完全にぶちこわしており、塩ビ管を入れていた。しかもスロープがあるために追加の石垣発掘調査が出来なかった。 奈良では史跡整備面は遺構面を十分保護して行った。 名古屋城本丸御殿は遺構面を削ったため、文化庁の信頼度ゼロ。本当に本丸御殿の遺構面守られているのか?追加調査しないといけない。 現在の名古屋城石垣の状況は極めて悪く、直さなければ崩れる。しかし名古屋市は「石垣は健全」と言った。 人間レベルで嘘をついてはいけないが、組織でウソをつくのはもっとだめ。 石垣保全・修復を最優先にしないと、天守をいじるのはあり得ない。名古屋市の学芸員も知っている。 天守台石垣だけでなく、他の石垣も状況は悪く、もし崩れれば人命に関わる。 熊本城石垣は500面崩壊し、修復している。私も関わっている。 熊本城と名古屋城はともに特別史跡なので、熊本城でやっていることを名古屋城でも行うべきだ。 熊本では、本物の石を直して使うと、熊本の委員会で決めた。剥離部分を樹脂で接着する。角石はドリルで穴を開け、ステンレスの棒でくっつける。全部でおよそ10年かかる。外からは修理したかは全くわからない。 名古屋城でもこのようにすることはマストだ。 名古屋城は基本の石垣カルテは「調査中」、根石調査も「調査中」。 石垣評価は「安定している」を後に訂正した。石垣保全と安定性の確保の方法は未検討。 石垣は10年はかかる。これをせずに木造天守にはいけない。 竹中工務店が出してきた基礎構造案は、文化庁から秒殺された。 本物の石垣を解体・遺構を破壊してコンクリートの「跳ね出し架構」を設置することは、史跡整備の原則から大きく逸脱し、文化庁の許可が得られる可能性は皆無。 ここまでくるのに軌道修正することは出来たはず。 名古屋市は、現天守解体のため設置する構台の下の石垣は1個も調査していない。今後、文化財としての石垣調査予定日は0日。 法に則って、ルールにしたがわないと、100年たっても無理だ。 バリアフリーについて、熊本城は徹底的な議論をし、エレベーター、長大なスロープを作ることですべていけるようにした。 金沢城もスロープ・エレベーターを付け、車椅子も入れる。首里城もスロープで、玉座まで全く支障がない。 「全ての人に史跡が開かれている」のがそ私たちの時代が求める史跡整備だ。軍事要塞ではない。「健常者だけ」はあり得ない。 「史実に忠実でないと文化庁に復元が認められない」、という人がいれば嘘をついている。 文化庁は「文化財の活用のためのバリアフリー化事例集」を策定した。 海外の城でもエレベーターがついている。 名古屋城の現天守のエレベーターは非常に早い段階でバリアフリーになっており、名古屋の叡智を示している。 大阪城も天守に行くまで全てバリアフリー。エレベーターも、元々石垣が空いていたところに付けた。 名古屋城も、本丸御殿と小天守のあいだに殿様が通る「引きはし」があり、そこにスロープをつければよいのではないか。 ドイツの城では、エレバーターだけでなく、視覚障害者が触って理解できる模型がある。 日本の立体模型は健常者向けであり、触ることは考えておらず、文化庁は反省している。 名古屋城に改めることは多い。 本丸御殿の横は、草刈りいらなくするため玉砂利を敷いたが健常者も歩きにくく、車椅子も入れない。現在はゴムマットを敷いた。 また、年の半分は出店がでており、石垣、空堀など遺構がみえない。 こういうところから改善すべきではないか。 --------------- 会場からは熱心な質疑応答がでました。 どうすれば木造天守が復元出来るか、という質問に対し、千田教授は「文化庁調査官に入ってもらって、整備検討計画を直し、『現天守閣は文化財に相当する』を覆すような作文ができれば8割は山を越える。しかしそれができるか私にはわからない。」としました。 また、千田教授は「私は石垣部会のメンバーだが、天守閣部会の資料は非開示。文化庁とどういう指導があったかは非開示。石垣部会に開示されたのは、石垣部分の接続部分だけ。名古屋城総合事務所は、分科会ごとに分断政策を採っている。こんなことは過去の事例では聞いたことが無い。 また、『静謐な環境』が必要だとして、名古屋市と文化庁とのやりとりをオンブズマンが情報公開請求してものり弁で出している」としました。 会場からは「どうして天守閣部会と石垣部会が合同部会をしないのか」と質問がありましたが、千田教授は「個人として合同で行ったことは1回あり、全く支障はない。 しかし、天守閣部会は文化庁の無許可委員会であり、合同部会にすると、文化庁調査官が出席できなくなってしまう。 天守閣部会を文化庁の許可委員会として再起動するしかないのではないか。また、全体整備検討会議も機能していない」としました。 さらに千田教授は「名古屋城調査研究センターには予算も人事権もなく、指揮監督が出来ない。 本来は行政と調査研究センターは利害が対立するが、名古屋城は総合事務所の一部にセンターがなっている。 木造天守閣復元をすると、現天守が持っていた歴史展示機能や収蔵機能が失われるが、今後どうするかの議論はやっていない。 愛知県体育館が動くので、今後どうするか議論が必要だ」としました。 また「河村市長とは、数年前に名古屋城をめぐるシンポでお会いしただけ(2014/9/6 名古屋城天守閣フォーラム)。その後は、石垣部会の開始の際、市長が挨拶をしたくらい」としました。 千田教授は「許認可権は一方的に文化庁が持っている。やることはきわめて明快だ。『文化庁がおっしゃっている』ことを一つ一つやってもらいたい」としました。 ![]() ・名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会 http://www.fukkatu-nagoya.com/ https://www.facebook.com/groups/334351686611768/ ・名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ -------- 2019年7月19日 23時58分 中日新聞 解体の是非判明は最短で9月、名古屋城木造化 https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019071990235840.html
by ombuds
| 2019-07-20 23:59
| 名古屋城
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