19/5/20に行われた、河村たかし名古屋市長定例記者会見で、現名古屋城天守解体許可について、「19/5/17に開催された文化財分科会の内容、文化審議会に諮問されたかどうかも一切文化庁から言えないと回答があった」としました。
19/5/20 河村たかし名古屋市長定例記者会見
(名古屋市民オンブズマンによる半自動文字起こしアプリによる文字起こし)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/190520.pdf-----
名古屋市は、名古屋城天守木造化にさきがけ、まず現天守の解体準備のみの現状変更許可申請を2019年4月に文化庁に提出しました。
通常は、文化審議会に諮問された後、文化財分科会や各専門調査会での審議を経て文化庁に答申されます。
・文化庁 文化審議会について
今後、6月中旬に開かれる文化財分科会で解体許可の答申がなされるかが判明します。
文化財分科会で解体許可答申がなされなければ、2022年12月末までの木造完成は絶望的になりますが、河村市長は「これは議会でも同じような質問がありましたので、お答えしましたけど。お願いしておる時にだめだったらどうするんだというような失礼な文化庁に失礼なことは申し上げられん、ということでございます。」と述べるのみです。
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状況は不明ですが、石垣部会の千田嘉博・奈良大学教授は19/3/29にtwitterで以下述べました。
文化庁調査官が「引き続き石垣への影響の検討必要」としたのは、名古屋城現天守解体工事の前提になる、石垣の基礎調査や工事施工範囲の埋蔵文化財の発掘をしておらず、名古屋市は文化財としての評価と保全対策ができていないと、厳しく指摘されたのと同じことです。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111621338383319041
こうした問題を名古屋城石垣部会も指摘していましたが、文化庁からまったく同じ指摘を受けたことで、名古屋市の現天守解体計画が、文化庁から許可を得られる可能性は、限りなくなくなったと思われます。https://twitter.com/yoshi_nara/status/1111623415532675073
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今後の予定
19/5/30 14時~ 令和元年度第1回名古屋市建築審査会
19/6/10(月)18時半~「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
19/6/13(木)15時~ 名古屋城文化庁訪問時面談記録情報公開訴訟弁論(名古屋地裁1102号法廷)
19/6/14(金)-7/2(火) 名古屋市議会6月定例会
19/6/中旬 文化財分科会で解体許可が下りるか判明
19/6/22(土)13時~
19/7/3(水)11時~ 名古屋城基本設計住民訴訟(名古屋地裁1102号法廷)
19/7/8(月)18時半~「名古屋城の有形文化財登録を求める会」定例学習会(北生涯学習センター)
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19/5/21 中日新聞
名古屋城の天守先行解体 審議可否は来月に
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
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