内田@全国オンブズ 事務局 です。
長野県松本市が2005年4月から指定管理者として民間企業に委託した
温泉利用施設「ウエルネスうつくし」が、「利用料収入だけでは(年間)
1000万円の赤字になる」とし、市との協定(契約)にはなかった
財政支援を市側に求めている、と、2006/2/24の信濃毎日新聞が報じました。
http://www.shinmai.co.jp/news/20060224/KT060223ATI090014000022.htm
各種記事によれば、民間企業(フィットネスクラブ・スイミングプール経営)
は相当経営努力をしていたようですが、
・松本市が75歳以上の利用者に対する助成を縮小した
・燃料費も高騰した
などで赤字の見通しになったようです。
元々大赤字だった公の施設を民間が管理・運営しても、やはり限界があると
考えます。
本来ならば、施設自体が税金で建設する必要があったのか、今後も
存続しなければならないのかをまず問い直さなければいけないはずなのに、
民間に業務を委託しさえすれば何とかなるだろう、という甘い見通しが
今回の件を生んだのではないでしょうか。
しかも、新しい「指定管理者」制度のもと、赤字になった際のルールが
ほとんど整備されておらず、全国的に手探り状態だと思います。
今後も注目していきたいです。
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・2006/2/24 信濃毎日新聞
松本の温泉施設赤字1000万円 指定管理者が支援要請
http://www.shinmai.co.jp/news/20060224/KT060223ATI090014000022.htm
・2005/6/17 読売新聞
官と民の境界線~指定管理者の試みを探る(上)(6月17日)
温泉施設■民間活力で経営刷新
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/059/5.htm
・スポーツネットワーク・サム(ウェルネスうつくし 指定管理者)
http://www.matsumoto-sc.co.jp/topicnwelnes.htm
・ウェルネスうつくし
http://www.supersentou.com/0_nagano/0_utukusi.htm
・松本市における指定管理者制度について (松本市公式ページ)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/aramasi/sisei/sitei/siteikanrisyaseido/index.html
以上
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