福井県大野市教育委員会が、学校再編について議論した学校教育審議会の議事録を公開しないのはおかしいとして、市民オンブズマン大野が情報公開訴訟を起こした件で、18/11/14に福井地裁は原告の訴えを認め、教育審議会発言者の氏名・職名・教育審議会委員以外の氏名を除く議事録の公開を命じました。
https://www.ombudsman.jp/data/181114.pdf・原告作成「大野市学校教育審議会議事録公開請求裁判の経過」
https://www.ombudsman.jp/data/181114-1.pdf大野市情報公開・個人情報保護・行政不服審査会は、「出席委員及び発言者の氏名、職名(個人を特定できる職名・部署名・経歴などをいう。)並びに発言者の発言中の個人の氏名及び当該個人を特定できる事項を除いて公開することが相当」と答申しました。
・答申
https://www.ombudsman.jp/data/161111.pdfしかし、大野市教育委員会は不服審査会答申に従わず、異議申立を「棄却」しました。
福井地裁は「小中学校の再編計画は市民全体の生活に大きな影響を与え得るもの」であって、「策定にあたって、小中学校再編に関する多様な意見がどのように検討、反映されたのかを、市民において知る必要性は高いことが認められる」ため、「市民において、本件審議会当初の議論の内容についても、確認する必要性は高いものといえる」としました。
また、「議論においては中立性を確保する必要性がみとめられ」「本件審議会が非公開とされたこともその趣旨に基づくものとみとめられる」。しかし「そのことが、直ちにその審議の経過及び結果を記録した議事録の不開示事由に結びつくものではなく」、「個別具体的に判断されるべきものである」としました。
「本件審議会によってすでに本件答申が策定されており、これを踏まえた29年再編計画が発表されていることからすれば、本件開示請求情報を開示したとしても、同再編計画策定や本件審議会における議論に支障を生じるものとはいえない」としました。
さらに、「同種の意見交換に支障が生じるかについてみると」、「いわれなき非難がされるおそれについては」「未だ抽象的なものにとどまるとはいえ、かかる判断は、被告が小規模の自治体であることを踏まえても左右されるものではない」としました。
結局、審査会の答申どおりの判決が出ました。

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・市民オンブズマン福井
市民オンブズマン大野 公文書公開請求書の改ざん問題
http://3courage.cocolog-nifty.com/ombuds_fukui/2018/05/post-9aaa.html---------
2018年11月15日 午前7時20分 福井新聞
黒塗り議事録、市教委に開示命令 大野学校再編で地裁「市民関心強い」
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/7398382018年11月15日 中日新聞
大野市教委の不開示決定取り消し命令 学校再編計画
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20181115/CK2018111502000044.html毎日新聞2018年11月15日 地方版
大野市教委 議事録開示訴訟 公開命じる 住民の訴え認める 地裁判決 /福井
18/11/27 福井新聞
小中再編議事録 公開へ 大野市教委、控訴せず
18/11/27 中日新聞
議事録開示判決確定へ 大野市教委、原告とも控訴せず
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