河村たかし名古屋市長が2018年6月13日に名古屋城天守閣木造化のために文化庁を訪問した際、「市長が作成したメモ」を名古屋市民オンブズマンが情報公開請求したところ、内容がすべて非公開でした。
名古屋市民オンブズマンは、内容の公開を求め、18/10/23に市長に対して審査請求を行いました。


・審査請求書
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/181023.pdf・市長メモと開示決定
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180905.pdf

・記者会見内容(名古屋市民オンブズマン作成)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/181023-1.pdf名古屋市民オンブズマンはこれまで名古屋城木造化をめぐり多数の情報公開請求をしましたが、内容についてほとんどが真っ黒でした。
名古屋市民オンブズマン代表の新海聡弁護士は、「名古屋城をめぐり、いろんな議論があるが、市長のメモがほぼ全面非公開になっているのは非常におかしい。問題を象徴している。
メモの内容はほとんど市長自らしゃべっていると思うが、それすら非公開にするとは一体何なんだろうか。
『情報非公開はおかしい』と言わないと、情報公開制度はどんどん劣化する。一度非公開にするとずっと非公開になる。
河村市長は、自分が興味をもったことについて、非公開にしがちである。
名古屋城木造化については、賛成・反対の意見があるが、一番コアな部分として、文化庁はなんて言っているのか、市の中でどういう議論がなされているのかがブラックボックスになっている。これでは市民が関心を持つはずがない。いい加減にしろ、ということで今回審査請求を行った。
文化庁にも情報公開請求を行ったが、『記録を作成していない』と回答が出た。今回、名古屋市は市長のメモを情報公開請求の対象としたことは評価するが、内容が非公開なのはおかしい。
ただ、情報公開窓口の人に聞いたところ、情報非公開が多く、審査請求が滞留しており、答申が出るまで4年くらいかかるかもという。
4年後は2022年だ。冗談じゃない。弁明書が出た段階で、訴訟を起こすなどを考えたい」としました。
名古屋市民オンブズマンの内田隆氏は「これまでありとあらゆる名古屋城関係の情報を公開請求したが、ほとんどが非公開になっている。非公開で行われた石垣部会ワーキンググループの議事録・配付資料も非公開。基本設計の成果物も非公開。文化庁に名古屋城所長が訪問した際の復命書も非公開となっている。これらはすべて名古屋市民オンブズマンのホームページで公表している」と
しました。
--------
名古屋城 本丸御殿+木造天守閣問題特集
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
---------
2018年10月24日 06:51 名古屋テレビ
名古屋城木造化 文化庁訪問時の河村市長メモ 公開求めて審査請求
https://www.nagoyatv.com/news/?id=188361&p=118/10/24 中日新聞
黒塗り市長メモ「公開を」 名古屋城問題、オンブズマン請求
2018年10月25日12時19分 朝日新聞
名古屋城木造化、市長メモは「黒塗り」 公開の審査請求
https://www.asahi.com/articles/ASLBR5KBXLBROIPE030.html18/10/24 毎日新聞
文化庁面談メモ「黒塗り」開示を 天守閣巡り市民団体
18/10/24 読売新聞市長メモ公開求める請求