名古屋市民オンブズマンは、2003年度に発表した、あおなみ線を中部国際空港に延伸した際の事業費と需要予測を情報公開請求して開示されました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/linear/181010.pdf・平成15年度中部国際空港に関する地域整備等調査におけるあおなみ線延伸の事業費
・国や東海3県、名古屋市などによる検討組織が1990年代に試算した、あおなみ線延伸の事業費の詳細がわかるもの(不存在)
・平成15年度中部国際空港に関する地域整備等調査における需要予測
上記によれば、金城ふ頭-国際空港までの概算建設費は以下です。
1)名鉄常滑線乗入れ案 約 700億円
2)陸上ルート 約1300億円
3)海上ルート 約1900億円

また、名古屋駅-中部国際空港までの需要予測は以下となっています。
アクセス整備方策需要値 西名古屋港線鉄道事業申請の需要値
2005年 58,000 44,000
2015年 81,600 62,000
2018年 88,680 67,400
2025年 105,200 80,000
--------
なお、あおなみ線の1日当たりの輸送人員実績は以下となっています。
2004年度 18,226
2005年度 24,164
2015年度 34,911
http://www.aonamiline.co.jp/pc/pdf/keiei2017.pdf 1997年3月に中部新国際空港推進調整会議が基本的考え方として「アクセス整備方策案」を示しています。
・愛知県図書館 地域資料(中部国際空港関係)
https://websv.aichi-pref-library.jp/list/banpaku/chiki_kuko.pdf------
まとめ
・河村市長は18/9/21名古屋市議会本会議で「あおなみ線を中部空港まで延ばせるか検討する組織を来年度立ち上げたい」と主張
・延伸には少なくとも約700億円かかる
・名鉄会長は「現在の名鉄アクセスには余裕があり、中部空港滑走路2本になっても対応可能」と主張
・名鉄会長「名古屋市から名鉄に何の問合せもない」と不快感
・中部空港の旅客数は2005年の1235万人がピーク。現在回復傾向
以前から検討され、何回も頓挫した案をいまごろ河村市長が再度提案するのは全く理解できません。
約700億円あれば他に何が出来るのか。
今後の議論の参考になれば幸いです。
-------
名古屋市民オンブズマン リニモ・あおなみ線問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/linimo/index.htm