18/5/15名古屋市議会経済水道委員会において、名古屋市は、文化庁の有識者会議「復元検討委員会」が17/12/26.18/3/26に行われており、現天守閣を「戦後都市文化の象徴」と指摘していたことがはじめてわかりました。
・18/5/15 名古屋市議会経済水道委員会配付資料 名古屋市観光文化交流局
特別史跡名古屋城跡天守閣整備事業に係る基本計画(案)の進捗状況について
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180515-1.pdf・18/5/15 名古屋市議会経済水道委員会
名古屋市民オンブズマンによる自動文字起こしアプリによる文字起こし
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/180515-2.pdf 配付資料にこっそりかかれており、市からの説明も簡単に済ませ、市議からの指摘もほとんどありませんでした。
「復元検討委員会」が行われていたのかどうかすら、これまで名古屋市は明らかにしてきませんでした。
18/5/16読売新聞によれば、「文化庁の担当者は「前例のない大規模な木造建築の復元計画なので、あらゆることについて詳細な検討や対応を、法令面を含めて詰めていく必要がある」と読売新聞の取材に話した。」とのこと。
2018年05月16日 読売新聞
天守「戦後都市文化の象徴」…文化庁検討委 木造復元に厳しい指摘
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20180516-OYTNT50017.html今後、文化庁と名古屋市に対し、「復元検討委員会」での議事録、配付資料を情報公開請求する予定です。
名古屋市のエレベーター不設置方針決定で揺れる名古屋城木造化ですが、「現天守閣に価値」を見いだす文化庁の意見があることを踏まえ、名古屋市はどうするつもりなのでしょうか。
市議会でも、ようやく2022年12月までには到底木造化ができないことを認識し出しました。
車椅子・高齢者を「排除」して、「4年で新技術を見つける」「現状よりも天守閣のすばらしさや眺望を楽しめることを保障する」と言うだけの名古屋市の姿勢に対し、市民の中から疑問の声が広がってきています。
論点まとめ
・エレベーターをつけるかどうか(障害者団体からの要望、愛知県知事の意見、法令等)
・エレベーターに代わる「新技術」ができるか、どう探すか
・穴蔵石垣調査をどのようにするか(文化庁の現状変更許可)
・ケーソン地下調査を行えるか(文化庁の現状変更許可)
・「復元検討委員会」で認められるのか
・収支計画をどうするか
・仮設避難コア・加圧ファン・避難トンネルをどうするか
・建築基準法の適用除外が受けられるか(名古屋市建築審査会)
・消防法 総務大臣認定による緩和が受けられるか
・消防 名古屋市消防長の同意を得られるか
・日本建築センターの評定が受けられるか
・竹中工務店との契約はどうなるのか
・寄付した人にどうするか
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm