名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会が、17/10/13に開催した名古屋城全体整備検討会議(第24回)での瀬口哲夫・名古屋市立大名誉教授「天守閣部会は(入場者らの)安全性を考慮している。石垣部会は安全性を考えていない」との発言に抗議し石垣部会として瀬口氏に対して発言の撤回を求め、石垣部会として反論する書簡を市に送った事に関し、名古屋市民オンブズマンが上記書簡を情報公開請求したところ、17/11/21に決定がでて、市への書簡は内容が全面非公開でした。
瀬口氏への書簡は市には不存在でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/171121-2.pdf17/11/17読売新聞は、瀬口氏の撤回や謝罪がない場合、石垣部会を11月末で解散すると市に伝えていたことがわかったと報じました。
・2017年11月17日 読売新聞
名古屋城復元 有識者に亀裂 ◆石垣部会、解散も検討
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20171117-OYTNT50000.html?from=tw・2017年11月17日 読売新聞
名古屋城の木造復元へ影響必至 有識者 石垣の安全巡り溝
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20171117-OYTNT50011.html17/11/21に書類を取りに行く際、名古屋城総合事務所整備室職員が説明してくれました。
「現段階で内容は非公開。現時点では関係者と協議中なので、いつから公開になるかなどは何も言えない。
非公開理由は、情報公開条例7条1項5号のア~オではなく、『その他その他当該事務又は事業の性質上、当該事務又は事業の公正又は適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるもの 』。
瀬口氏への書簡は名古屋市は受け取っていない。実際に書簡が瀬口氏に出されたのかは把握していないし、瀬口氏へ聞いてもいない。
本書簡は、17/10/16にメールで受け取った。
メールには建築ジャーナル2017年10月号「お城と日本人」のゲラもついていた。(ゲラではなく、その後完成した冊子の写しを情報提供いただいた)
17/11/17読売新聞記事が掲載されたことは承知しているが、現時点ではコメントできる状況でない。
本書簡に関し、読売新聞以外の報道があったとは承知していない。
石垣部会からの書簡に対し、どのように回答するのか未定。
次回石垣部会の開催時期については、なんとも言えない。」
名古屋市は、名古屋城天守閣木造化をするにしてもしないにしても、石垣を今後どう保全していくか、内部石垣をどう調査するのかなど、様々な課題があります。
座長の意味不明の発言で議論が進まないというのは理解が出来ません。
文化庁は「特別史跡名古屋城跡の本質的価値は石垣で、その保全が必要」(建築ジャーナル2017年10月号)、「まずは石垣部会でしっかり議論してほしい」(横井ブログ)と述べています。
・2017年06月11日 名古屋市議横井利明ブログ
天守閣木造復元に対する文化庁の意見は?
http://blog.livedoor.jp/minami758/archives/2370816.htmlこのような状況であることを市民に知らせず、強引に進めようとする名古屋市のやり方も納得いきません。
これが「21世紀のお城整備」なのでしょうか。
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なお、上記整備室職員は、17/11/21障害者団体からの要望書受け取り時の西野所長発言「あと4ヶ月で木造天守閣の設計を詰めていかないといけない」について、「今日はじめて聞いた」としました。
名古屋城総合事務所内でも情報共有がされていないことに驚きました。
各種部会、議会をはじめ、市民にも情報を知らせず、名古屋市の市長と取り巻きの一部だけが暴走している構図です。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm