NPO法人 情報公開市民センターは、1966年にビートルズが来日した際警視庁が撮影していた動画の情報公開訴訟を17/1/27に東京地裁に起こしました。
(事件番号 平成29年(行ウ) 46号 東京地裁民事3部)
NPO法人 情報公開市民センターは、国や地方自治体の情報公開度を高めるため、全国市民オンブズマン連絡会議が母体となって2001年に設立したNPO法人です。これまで、外務省の在外公館報償費や、秘密保護法制定過程の情報公開訴訟を行ってきました。
1966年当時、警視庁が今後の参考にするため、ビートルズ警備の状況を動画で撮影していました。当法人が当該動画を警視庁に対し情報公開請求したところ、いったんは警備上の秘密として全面不開示でした。再度情報公開請求したところ、ビートルズのメンバーの顔以外の顔(街頭でのファン、警備関係者、スタッフなど)は個人情報として不開示決定がでました。動画を開示するにはモザイク処理のため費用が約80万円かかると言われました。審査請求しましたが、都公安委員会は棄却しました。
http://www.jkcc.gr.jp/menu9.htmlその後、16/9/17日本経済新聞によれば、警視庁はビートルズの記録映画制作会社側から映像提供の要請があり、一部を公開したとのこと。それ以外も一般向けに提供できるか検討しているとのことでした。
50年前の顔は特定の個人を識別できず、しかも慣行として公にされ、公にすることが予定されている情報であるとして、非公開取り消しを求めて東京都を被告として提訴しました。
17/3/22(水)午後1時半~ 東京地裁で第1回弁論予定です。
経緯 15/2/10 当法人が警視庁に開示請求
15/2/25
警視庁が一部開示決定 15/4/26 当法人が審査請求
15/12/16
都公安委員会が非開示部分を説明 16/7/7
都情報公開審査会が取り消すべきものとは認めないと答申 16/8/19
都公安委員会が審査請求棄却の裁決 17/1/27
東京地裁に提訴 17/3/22(水)午後1時半 東京地裁で第1回弁論予定
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NPO法人 情報公開市民センター ビートルズ特集
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