2017年1月10日に名古屋市は「平成29年度予算要求に対する財政局査定内容の公開」を行いました。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000089408.html
臨時・政策経費の名古屋城関係の予算を拾いました。
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財政局案(単位:100万円)
・名古屋城を核とした魅力向上推進事業 13→0 局配分財源で検討
・特別史跡名古屋城跡石垣の整備 160→0 局配分財源で検討
・名古屋城本丸御殿長期維持管理計画の策定 8→0 未計上
・名古屋城文化財建造物の修理に向けた調査 15→0 未計上
・名古屋城二之丸地区整備基本構想の策定 12→0 未計上
・金シャチ横丁構想の推進 12→0 局配分財源で検討
・名古屋城魅力向上推進事業 124→0 未計上
・名古屋城本丸御殿観覧環境の整備 105→74 精査のうえ計上
・名古屋城二之丸庭園の保存整備 43→40 精査のうえ計上
・名古屋城重要文化財等展示収蔵施設の整備 99→99 精査のうえ計上
① 所管局の要求(見積り)通り
② 事業内容、積算内容を精査のうえ計上
③ 局配分財源で対応を検討
④ 現段階では未計上
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財政局としては、名古屋城関係の予算はほとんど付けないという方針のようです。
(なお、名古屋城天守閣木造化については、平成28年6月補正予算のため、今回の財政局案には載りません)
臨時・政策経費の1011億700万円の各課からの予算要求のうち、918億1200万円が財政局案として
付けられました。
災害関係、医療関係、子ども関係の予算要求も軒並み通っていません。
今回、70億円の一般財源額を確保したうちの48.4億円を財政局案として計上し、今後残りの21.6億円を市長査定で付ける予定です。
なお、平成29年度の5%減税額に伴う減収見込み額は114億円にのぼります。
差し引き収支見通しは71億円の赤字ですが、行財政改革を継続して推し進めて対応するとのこと。
今後の収支見通し(平成28年9月作成)に名古屋城天守閣木造化について計上されているか、名古屋市財政局財政部財政課予算第一係に確認したところ、「そもそも名古屋城天守閣木造化は特別会計で建設される予定なので、上記収支見通しには含まれない。ただし、特別会計に繰り出す金があり、それは収支見通しに含まれている。平成28年9月作成の収支見通しには、名古屋城に関する特別会計への繰り出し金は見込んでいない」という話でした。(特別会計の今後の収支見通しはないとのこと)
今後、市長査定を経て予算案が2月議会に提出されます。
名古屋市は、全国的に見ても予算編成過程の透明度は極めて高いです。
市民がもっと関心を持って分析することを望みます。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城特設ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
名古屋市民オンブズマン 予算編成過程の公開
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/yosan/index.htm