名古屋市は2016/11/18に、平成29年度予算編成過程を公開しました。 16/12/19まで意見を募集しています。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000088225.html
各自治体で予算案を作成して議会に提案するのですが、これまでは 予算案の作成過程はブラックボックスに包まれてきました。
予算は、各課が財政局に予算要求し、財政局が査定した後、 再度財政局に要望し、市長判断を経て予算案が作られます。
名古屋市では全国的に見ても早い平成23年度予算から予算案の作成過程を公開しだし、 市民からの意見を募っています(しかし、市民からの意見はほとんど反映されません)
特に名古屋市では現在市民税5%減税を行っており、名古屋市議会で 5%減税の効果について議論を行っております。
名古屋市の試算では、5%減税で以下のように市税が減少する予定です。
・平成22年度 161億円(10%)
平成23年度 61億円
平成24年度 78億円
平成25年度 113億円
平成26年度 118億円
平成27年度 116億円
平成28年度予算 116億円 (現在までに763億円減収)
平成29年度見込 114億円
平成30年度見込 116億円
平成31年度見込 118億円
平成32年度見込 115億円
それにより、各課が予算要求しても、実際には予算がつかない事例が多発しています。 また、補助金が減少したり、市民の負担が増える事例があります。
これらが予算編成過程を公開し、査定結果が事後的にわかることで具体的に指摘ができます。
自治体の予算には、行政サービスの内容と市民の負担が明確に 現れています。
これまでは予算を編成する際に市民の意見を言う場がほとんど ありませんでしたが、近年は少なくない自治体で予算編成過程を 公開し、市民の意見を募集しています。
名古屋市は、ネットで予算要求を公開しており、全国的に見ても先進的です。
ぜひ予算要求内容を読み、自治体に意見を出しましょう。
そして、その後、市民の意見がどのように反映されたか、 また予算は最終的にどうなったかをチェックしましょう。
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名古屋市 平成28年度予算のあらまし
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-7-2-4-11-0-0-0-0-0.html
平成26年11月11日 名古屋市
市民税5%減税の検証について
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000075348.html
平成21 年12 月 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
市民税10%減税に伴う経済的影響等について(試算結果)
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000075298.html
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名古屋市民オンブズマン 予算編成過程の公開
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/yosan/index.htm