2026年アジア競技大会について、16/9/20に開催された名古屋市議会総務環境委員会において、名古屋市はこれまでの経緯並びに共催復帰をしたいと議員に伝えました。
議員からは、「不確定要素が多いものの、おおむね賛成」の意見が出ました。
・配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920.pdf
・2016年9月25日 愛知県・名古屋市作成 第20回アジア競技大会開催構想案
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920asia.pdf
・委員会メモ(名古屋市民オンブズマン作成)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/asia/160920-2.pdf
今回、議員間討議が行われ、柴田民雄市議(共産・昭和区)が発言した「名古屋市も愛知県民。県と市の負担割合が変わっても、結局は税金が投入される」に対し、ふじた和秀市議(自民・瑞穂区)は、「名古屋市民が愛知県に対してどれくらい金を払って、どの程度返ってくるのか知らずに発言したのか」と批判しました。
ふじた市議は「私の認識だと、警察を含めて4割。6-7割は違う都市で使われている。しかし、アジア大会の開催場所の多くは名古屋市内。5割戻ってくる可能性がある」と発言しました。
ふじた市議の発言はきわめて率直であり、20世紀的政治家の思考パターンそのものです。
アジア大会を誘致しようというのも、そもそも2027年のリニア開業に併せて2027年に開催したい、というのが愛知県の意向でした。
リニア・アジア大会を起爆剤として、各種都市整備をはかろうとするのは、2005年愛知万博、2020年東京オリンピックと同様です。
東京オリンピックでもわかるとおり、期限を切って一気に都市開発を行うことで市民の意見が十分反映されず、莫大な税金が闇に消えることも起こりえます。
愛知県体育館をバレーボール会場にすることについて、名古屋城観光活性化の視点から問題だと当初は市議会は言っていましたが、途中から誰も言わなくなりました。
今回、まず基本契約を結び、その後開催都市契約を締結するとのこと。
開催都市契約を締結した場合、招致金19万米ドル、保証金200万米ドルを支払う必要があります。
また、選手村をどうするかもきちんと決まっておらず、今後も市民から疑問が噴出するおそれが極めて高いです。
その後、愛知県と名古屋市は共催復帰の記者会見を行ったとのこと。
・第20回アジア競技大会に係る愛知県と名古屋市の共催合意について
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280920-1asiangames.html
・「第20回アジア競技大会開催構想」の発表について
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sposhin/280920-20thasiangames-3.html
・第20回アジア競技大会における愛知県と名古屋市の共催合意及び開催構想の発表等についての知事と名古屋市長の共同記者会見動画を配信しました
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/20160920rinji.html
今回の決定が、愛知・名古屋の将来への禍根になることを危惧します。
-------
2016年09月20日 瑞穂図書館を考えるblog
名古屋市議会総務環境委員会で市側がアジア大会に関し県との合意案なるものを説明。しかしその内容には??
http://blog.livedoor.jp/igrs1949/archives/1061177594.html