地域から世界を考える「なごや自由学校」の連続講座に講師として
呼ばれています。11月20日(日)13:30-16:30です。
誰でも参加できます。
http://www.nskk.org/chubu/alc/alt.htm
「NGO/NPO/市民運動」にたずさわるということ の2回目、
「どうする、行政との関係~特集:情報公開利用術~」という題で
話したいと思います。
講座の対象は、NGO/NPO/市民運動に現在携わっている人・関わりたいと
思っている人です。
このような活動では、どうしても行政と何らかの形で関わらざるを
えません。行政と全く関係のない活動、というのはあり得ないのではないでしょうか。
さらに、役所は膨大な資料を持っています。市民が役所の情報を共有して
はじめて民主的な行動を取ることが出来るのです。
市民オンブズマンの経験から学ぶことは数多くあります。
情報公開請求の仕方一つとっても、あまり市民には知られていないし、
NGO/NPO/市民運動をしているひとでも効果的に活用しているとはいえないです。
情報公開だけでなく、役所を特性を知ったうえでの
・役所の横並び意識を逆手に取った自治体ランキング
・「前例主義」に対し、全国の先進事例を探し出す
・天下りなど利権構造の把握
などが挙げられると思います。
実際に情報公開請求した書類を見ながら、話を進めていきたいと思います。
住民参加研究の世界では古典的な扱いを受けている著作
Arnstein, S.R.,(1969), "A Ladder of Citizen Participation", Journal of
American Institute of Planning, July 1969, Vol.XXXV, No.4
によると、住民参加は8段階となっています。
8.Citizen Control (市民によるコントロール) \
7.Delegated Power (市民側代表者による決定) -住民の権利としての参加
6.Partnership (協力関係) /
5.Placation (懐柔) \
4.Consultation (意見聴取) -形式だけの参加
3.Informing (情報提供) /
2.Therapy (なだめすかし) \
1.Manipulation (住民操作) - 形だけの参加
http://research.mki.co.jp/eco/proposal/participation.htm
いつも「住民参加」と聞くと一体どの段階なのだろうと思ってしまいます。
現在、役所が「NPOとのパートナーシップ」を叫んでいますが、それは
上記階段のどの段階にあるものなのでしょうか。
政策形成過程の情報などがほとんど公開されず、「ガス抜き」としての
パートナーシップだとしたら。
経費節減のためだけにNPOを利用しているとしたら。
皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
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