かながわ市民オンブズマンは、13/6/20(木)午後6時半から、秘密保全法学習会
「秘密保全法は私たちにどのような影響を与えるか」を行い、約40名の参加がありました。
質疑応答が大変盛り上がり、秘密保全法の危険性についてみんなで共有化しました。
講師は内田隆氏(全国市民オンブズマン連絡会議)を招きました。
まず秘密保全法の概要の説明、その後もし秘密保全法が成立したら、
「情報非公開はおかしい」と政権を批判することすら事実上できなくなってしまうこと、また
特定秘密を扱う公務員や民間企業の人だけでなく、その家族、友人、同じサークルの人なども
極秘裏に国に「合法的に」身辺調査されてしまう危険性があることを説明しました。
市民オンブズなど市民団体に加入しているだけでも国家から目をつけられ、
圧力を受ける可能性もあることも話しました。
その後、それら危険な秘密保全法に対して愛知県ではどのような取り組みを行っているかを
説明しました。
質疑では、安倍首相が進める一連の治安立法・改憲の動きと関係があるのか、
どうして警察はそんなに秘密保全法を制定するのに熱心なのか、
市民に関心を持ってもらうためにはどうすれば良いのかなどがでました。
内田氏は、「秘密保全法の危険性を知らせて、立法化させないために
「秘密保全法に反対する愛知の会」をみんなで結成した。
ぜひとも、「神奈川の会」など各地で結成して取り組んでもらいたい」とアピールしました。
その他、会場からは「自衛隊の情報隠しはおかしいと内部告発した人に対し、
自衛隊から情報漏洩だと処分されそうになっている」という話や、
「埋設工業用水道管の位置を示すとテロリストに狙われるおそれがあるといって、
企業が市に水道管の位置を隠すよう要請し、市は別の業者に埋設水道管の位置を示さず、
誤って工事で水道管を壊してしまった事例がある」など、具体的な話も出ました。
思想信条に対して国が身辺調査をするだけでなく、社会全体として密告がはびこるのは、
旧東ドイツの事例(国民の5人に1人が情報提供した)をみても明らかです。
しかも、デジタル時代であれば、簡単に情報を集めることができます。
逮捕の危険性より、相互監視の危険性の方が大きいのでは無いかという意見もでました。
また、改憲に反対する人を国がチェックし、特定秘密を扱う人の近くに改憲反対者がいないか
どうかを洗い出す、という可能性も指摘されました。
このような社会を作らないためにも、ぜひ秘密保全法に反対していきましょう。
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6/20(木)学習会「秘密保全法は私たちにどのような影響を与えるか」(横浜)
配布資料
http://nagoya.ombudsman.jp/himitsu/130620kanagawa.pdf
パワーポイント
http://nagoya.ombudsman.jp/himitsu/PPT130620.ppt
日時 2013年6月20日(木)午後6時30分~
場所:横浜市開港記念会館1階1号室
JR・地下鉄線「関内駅」1番出口から徒歩10分
http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/acces.html
テーマ:「秘密保全法は私たちにどのような影響を与えるか」
講師:内田隆氏(全国市民オンブズマン連絡会議)
主催:かながわ市民オンブズマン
http://homepage2.nifty.com/kana-ombuds/
初めての方も歓迎いたします。
2013年5月16日発行 広報誌第110号
秘密保全法 立法過程情報公開からみえてくるもの
全国市民オンブズマン連絡会議 事務局 内田隆
http://homepage2.nifty.com/kana-ombuds/kouhou/2013/kouhou0110.html#5
チラシ
http://homepage2.nifty.com/kana-ombuds/kouhou/2013/110_3.pdf