本日(05/9/2)、自民党名古屋市議団に支出された政務調査費(2003年度、
2004年度分)のうち、「共通経費」分2870万円分を自民党名古屋市議団に
返還請求せよと、名古屋市長を相手に住民訴訟を起こしました。
自民党名古屋市議団では、議員1人当たり月額55万円の政務調査費(政務調査活動に
しか使えない)のうち、団の共通経費として1人あたり月額5万円を徴収していました。
しかしながら、前団長が共通経費分として250万円の架空領収書を提出
しようとしたところ現執行部に断られ、離団(05/5/13)。
その後、前団長が、政務調査費を原資とした「預かり金」があるとし、
「預かり金」として、03年度410万、04年度150万円がまだ会派の
金庫にあり、返還したいと申し出た(05/6/3)が現執行部が拒否。
しかも前団長は「預かり金は各市議に対して選挙の前に1人当たり約60万円
配っていた」と発言しました(05/6/3)。
現執行部は「預かり金」の存在自体を否定しています。
こうした背景には、前団長と現執行部との派閥争いがあるとの話や、
そもそも共通経費は団長の「小遣い」で、半分は団長が自由に使え、
半分を選挙前に自民党会派議員で山分けする習慣だった、とのうわさすらありました。
このようなずさんな「共通経費」の運用の実態や、前団長と現執行部の
言い分の違いを明らかにすべく、名古屋市民オンブズマンが
2005/6/15づけで2003年度、2004年度の共通経費分2870万円を
名古屋市に返還せよとの住民監査請求を起こしました。
そもそもこのような事態が起こったのは、名古屋市の政務調査費
(政務調査活動にしか使えない)の収支報告書に領収書が添付されず、
市民に全く使い道が公開されていないことが原因であると名古屋市民
オンブズマンは主張しています。
また、余った政務調査費は年度ごとに精算して名古屋市に返却する決まりであり、
「預かり金」としてプールすることは規則違反であるため、
「預かり金」の実態を明らかにする目的もあります。
その後、自民党名古屋市議団の現執行部は、前団長が、病気療養中の市議分や、
事件で逮捕された市議分の政務調査費など合計980万円を流用したとする
被害届を愛知県警に提出したと発表(05/6/29)。
それに対して前団長は現執行部を名誉毀損で提訴(05/6/30)。
前団長は「横領はない」とする記者会見中、「共通経費の一部は自宅のタンスのような
場所に保管していた」と述べるなど、ずさんな管理実態を自ら明らかにしました。
名古屋市民オンブズマンの住民監査請求をうけてか、2003年度の410万円が
前団長により不適切に処理されたとして、自民党現執行部は2003年度の
収支報告書を訂正し、市に410万円を返還(05/8/1)。しかし、04年度の
150万円に関しては、金庫に残っていることを認めるにもかかわらず、
何の金かは説明していません。
そんな中、名古屋市監査委員が住民監査請求の結果を発表(05/8/10)。
結論は「共通経費分の領収書を確認することが出来ず、名古屋市民オンブズマンの
主張を認めることは出来ない」。
監査委員の無能さにめげることなく、05/9/2に住民訴訟を提訴した次第です。
なお、名古屋市に返還した410万円に関しては、どのような性質の
金であるか(本当に共通経費分なのか)が不明のため、提訴した金額としては
共通経費分2870万円すべてを対象としました。
05/9/2の記者会見は、テレビカメラが4社来ているなど各社非常に熱心であり、
「このような会派内でのごたごたがある場合の政務調査費をめぐる住民訴訟は
全国で初めて」とのことで、政務調査費の闇に光が当たることを会見場にいた
一同が期待しておりました。今後もご期待下さい。