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2010年 05月 07日
10/5/6に行われた河村たかし・名古屋市長の定例記者会見で,
2010年度の予算編成過程を示す公文書の事後的な公開についてすら 「かえって無責任になるとの議論もある」と述べ,慎重姿勢を示しました。 これは、市長のマニフェストにも反することですし、行政の透明化にも逆行します。 市議会をはじめ、一般市民も市民税10%減税をした場合の福祉サービス等の低下を 懸念しています。 よりよい予算を作成するために,予算編成過程の事前・事後的な公開を 行うことで,市民の意見を反映させるべきではないでしょうか。 ・平成22年5月6日 名古屋市長定例記者会見(動画あり) http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h22/nagoya00080532.html 【質問者】予算編成過程の公開なんですけれども、各局の要求段階が公開はされていないと 思いますがいつごろ公開される予定なのですか 【市長】まあこれは ひとつ大きなテーマですわね これ まあいっぺん財政当局と相談しまして,まあ、今のところはないことですわね どっかの都市でやっていると聞きましたけど 【質問者】政令指定都市では札幌と北九州でもうやっている 【市長】 どのくらいやっているのですかね いっぺんちょっと現実に調べないと 【質問者】11月頃に公表してパブコメも出している。 【市長】一定の原案を作るんでしょ,きちんと。 その原案を作る熟度が問題ですわな これ 【質問者】市長は編成を終わった後に全部公開するとたしかされていたと思いますが マニフェストにも書いてある 【市長】予算編成過程ですね そのまえに表現というのは まあどうやって編成していったかということで 中身は今のところ伝統的な議論だと まあそれは反対に市の責任でやっていくと 失敗してきた場合はそれだけの政治的責任なり行政的な責任を負う 責任体制を明確にした方がよいというのが伝統的な議論ですわねこれ 今まで 【質問者】予算編成過程の資料というのは まだでないのですか 【市長】いっぺんまた今度またちょっと時間貸してちょうだい みんなでどこまでできるか ね 相談してみたいわ 一つ挑戦ができることがあればね かえって無責任になるとの議論もあるわな これ これ ・名古屋市 平成22年度予算編成スケジュール http://www.city.nagoya.jp/shisei/zei/yosan/yosang/h22/nagoya00075246.html ---------------- ・河村たかしマニフェスト http://takashi-kawamura.com/ 1. 行政資料公開 最終結果としての公文書はもちろん、会議や予算編成過程の関係資料などの 施策決定プロセスに関する資料、施策の執行プロセスなどの資料も公開する。 ------------------ ・市民オンブズマン 事務局日誌 予算編成過程の公開 http://ombuds.exblog.jp/i39 ------------- 平成21年 9月 名古屋市議会定例会 平成21年9月15日 http://www.gijiroku.jp/gikai/c_nagoya/index.html ◆(斎藤まこと君) 市長は、マニフェストの中で、予算編成過程について公開すると書いて あるんですよ。それは覚えてみえますよね。ですから、私は、こういうときこそ サマーレビューで一体何がどんだけ削減されたのか、それが果たして本当に 無駄なものかどうかということをいろいろこれからやっていかれると思います けれども、それについても公開して、それを広く議論をしていくということが あってもいいんじゃないかなと思います。その点について、2点伺いたいと 思います。 ◎市長(河村たかし君) それから、予算編成過程ですけど、確かに非常に悩ましい問題ですが、 僕もそういう考えでおりましたので、今、予算編成といったらええのか どうかちょっと悩ましいところですが、一定の仕組みを考えてもええなと 思っております、これは。今の状況の中でどこまでできるかということは、 一遍また相談したいと思います。初めてのことですので、今までの仕組みも ありますから、その中で精いっぱいやっておるということで、せっかく提案が ありましたので、私も言っていましたけど、これは一遍考えたいと、 そういうふうに思っております。 平成21年 11月 名古屋市議会定例会 平成21年11月30日 ◆(梅村麻美子君) 一方、河村市長は、マニフェストには徹底した情報公開を掲げ、名古屋市 行政の意思決定、執行の過程をガラス張りにする、最終結果としての 公文書はもちろん、予算編成過程の関係資料など、施策決定プロセスに 関する資料を公開するとしていましたが、当初は9月中に財源を出すと 言っていたのを一転、減税の財源を公開すると市民が混乱するとして 態度を豹変させました。これでは、役所が従来行ってきた閉鎖的手法と 何ら変わりはありません。2月に予算案が出てくるまで、どの事業が削減 されているのかいないのか、まるでブラックボックスです。8割の市民が 減税に賛成しているといっても、その大部分は福祉にしわ寄せがいかない ならという条件つき賛成です。減税の提案者である市長には、その財源を 明らかにする責任があります。行政のチェック機関である議会が財源の 開示を求めるのも当然の責務です。情報公開の点でも河村市長が 橋下府知事に大きく劣ることは明らかです。(中略) 議会対応の点でも、橋下府知事と河村市長には顕著な相異が認められます。 こうした河村イズムと橋下イズムの相違点を踏まえつつ、以下、数点質問を いたします。 まず、マニフェストの解説に、予算削減の対象は役所の無駄遣いと 記されてありますが、福祉であれ、教育であれ、人件費であれ、カットされる 部分はすべて無駄遣いということなのでしょうか。市長の答弁を求めます。 次に、情報公開について。予算削減の意思決定過程を全面公開した 大阪府政の混乱よりも、減税の財源を公開すると市民が混乱するとして 非公開とした名古屋市政の混乱のほうがその度合いが大きいと考えますが、 いかがでしょうか。市長の所見を求めます。 また、自治体の予算削減意思決定の責任の所在は、橋下府知事の言葉を かりるまでもなく、当然行政の最高責任者である首長にありますが、この点、 市長の認識はどうでしょうか。市長の答弁を求めます。 (「今のをもう一回言ってください」と呼ぶ者あり) 自治体の予算削減意思決定の責任の所在は、橋下府知事の言葉をかりる までもなく、当然行政の最高責任者である首長にありますが、この点、 市長の認識はどうでしょうか。市長の答弁を求めます。よろしいですか。 さらに、議会対応ですが、市民の代表であり、行政のチェック機関である 議会が自浄作用を発揮して議会改革を詰めるのは当然の責務です。私たちの 責任です。 一方、同じ市民代表であり行政のトップである市長が中身を決めて 議会改革を迫り、これを減税などとあわせてのまなければリコールとの姿勢を 示すのは、議会を従属させる意図なのでしょうか。市長が目指すのは独裁型の 議会制民主主義なのでしょうか。市長の答弁を求めます。 ◎市長(河村たかし君) それから、情報公開について大阪の例をよく出されましたけど、大阪は全部 知りませんけど、予算編成過程そのものを出すというのは、今のところはないと 思いますよ。今までの歴史の中で。あと、50年、100年たったらわかりませんけど。 実際にどういうステップで、サマーレビューの間ですけど、やってきたかに ついては公表しましたし、それから、その目標額については、この間発表させて いただいてということでございまして、予算編成、要するに完全に財源を出すと いうことはどういうことかというと、予算編成そのものになります。どこに幾ら 予算をつけたかということが財源になりますから。ですから、それはそれで私も、 それが本当にできるかどうか。あのマニフェストにはプロセスを開示すると いうことですね。それは僕としてやったつもりでありますけど、今後の過程の中で 新しい--国がやっておる事業仕分けも予算編成過程そのものでありません から、あれは。だから、それができるかどうかは一応勉強の課題だと思いますけど。 だけど、なるべく多くのものを公開していきたいと思っております。 それから、予算削減の責任は市長かということでございますが、これは 当然市長でございますが、議会が決定される場合は、議会も一緒にやるということで ございますけど、予算編成権は市長にありますので、市長の責任になります。 --------------- 毎日新聞 2010年5月7日 中部朝刊 河村・名古屋市長:選挙公約、予算過程公開に二の足 「編成後に」一転 http://mainichi.jp/chubu/newsarchive/news/20100507ddq041010006000c.html -- 人気blogランキング
by ombuds
| 2010-05-07 18:26
| 予算編成過程の公開
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