全国市民オンブズマン連絡会議は、政務調査費の透明度に関する議員の
意識について、全国47都道府県議・全17政令市議・全35中核市議・
10任意参加市議合計5754名に対してアンケートを行い、
回答があった3054人(回答率 53%)について実名で07/9/14に発表しました。
http://www.jkcc.gr.jp/14yamagata/seimumatome.htm
これほど大規模な議員アンケートは全国オンブズでは初めてです。
07/9/15-16に山形市内で行われる
全国市民オンブズマン大会で報告します。
07年4月に行われた統一地方選挙において、政務調査費の透明化を主張する
立候補者が多数いたにもかかわらず、各議会の改善が遅々として進まないのは
何故かという問題意識から今回のアンケートを行いました。
今回、回答者の7割以上が領収書全面公開と主張しました。
条件付き公開も含めると、97%に及ぶ議員が公開に積極的である以上、
政務調査費の透明化は不可避だと考えます。
政務調査費については、領収書公開のみクローズアップされているきらいがありますが、
視察報告書、活動報告書に関しても多くの議員が積極的でした。
会計帳簿については、領収書公開より積極的でない議員が多いのは不可解です。
一方、回答してこなかった議員も約半数おりました。
透明性向上に反対していると推察されますが、「敵対する」市民団体からの質問には
回答を拒否するというのは、議員の説明責任の点から疑問です。
特に、回答者が0名だった大阪市、2名(3.8%)だった堺市は、
議会制民主主義の危機を感じます。
また、会派で一括回答拒否をしてきたところに対しては、「会派」の存在
そのものについて考えさせられてしまいます。
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また、各自治体の公共事業の「落札率」「談合疑惑度」調査も発表しました。
http://www.ombudsman.jp/taikai/06rakusatsu.pdf
毎年全国オンブズが、都道府県・政令市の予定価格1億円以上の工事、
県庁所在地市の5000万円以上の工事について定点観測しているものです。
「誰でも入札に参加でき」「誰が入札に参加しているか分からない」制度を
取っている長野県が落札率73.2%と都道府県では最低の落札率でした。
対象工事のうち、落札率90%以上の工事の割合を示す「談合疑惑度」が
都道府県で一番低かったのは、同じく一般競争入札制度を
徹底している宮城県(6.9%)でした。
昨年までは、「談合疑惑度」は「談合の疑いが極めて強い」落札率95%以上で
算出していましたが、市民オンブズマンの指摘を逆手にとって、
福島県や名古屋市ではゼネコン各社が94%台で談合をしていたことが
発覚したことをうけ、今年度調査からは落札率90%以上で算出しました。
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07/9/15(土)-16(日)に山形市「ビッグウイング」で行う、第14回全国市民オンブズマン
山形大会では、「ほだな使い方でいいんだが?政務調査費」をテーマとして、
上記アンケートの発表をはじめ、3.4億円返還勧告がでた大阪府個別外部監査
結果の基準に対する批判的な検討や、談合問題分科会、情報公開分科会、
各地報告など内容盛りだくさんで行います。
15日(土)には、評論家の佐高信氏の講演会もございます。
どなたでも参加できます。当日入場も可能です。
1人でも多くの方のご参加をお待ちしております。
http://www.ombudsman.jp/taikai/index.html
↑政務調査費アンケートの記者発表をする、事務局長の新海聡弁護士(左から3番目)
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2007年9月14日22時2分 読売新聞
領収書「全面公開」に賛成、都道府県・政令市議の半数以上
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070914i314.htm
2007年9月14日19時42分配信 毎日新聞
<政務調査費>地方議員の7割、領収書全面公開に賛成
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000088-mai-pol
2007/09/14-21:08 時事通信
大阪市議、誰も回答せず=市民団体の政調費アンケート
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007091401083
2007年9月14日 19時16分 中日新聞
【社会】 回答者の9割が公開賛成 調査費で都道府県議調査
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007091401000651.html
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