17/4/20に半田晃士元愛知県議に支給された政務活動費の返還を求める住民訴訟が名古屋地裁で行われました。
原告の名古屋市民オンブズマンは、半田氏が委託した調査委託のレポートうち、コピペ(コピーアンドペースト)以外の部分に何が書かれているかを調べて準備書面として提出しました。
◎報告書 東日本大震災現地被害調査及び愛知県の防災に活かすべき提案資料(327ページ)
・ネット上の情報のコピペ 270ページ(82.5%)
・タイトルや新聞等の引用 29ページ(8.8%)
・写真 21ページ(6.4%)
・まとめ 7ページ(2.1%) しかも内容に乏しい。
名古屋市民オンブズマンは、ほぼ大部分がコピペで、しかも活用された形跡がないため、委託料全額を返還するべきとしました。
補助参加人の半田氏は、愛知県側の指摘に対して反論する準備書面を提出しました。
また、半田氏は準備書面の中で、名古屋市民オンブズマンのことを「悪事を追求(ママ)することを『趣味』」とし、「『行政相手に、勝訴しやすい政務活動費支出と判断したものを提訴し、特に理念もなく、行政から自らの弁護士費用を巻き上げているだけ』との批判がある」としています。
その上で、「私が不真面目な無能議員であったこと、そして、私が任期中に議員として行ったことは全て取るに足らない、評価にも値しない、更には実際に行ったこと自体が疑わしいことを、何とかして立証しようと試みる」と決めつけ、「原告の試みが如何に根拠の薄弱な、悪意に満ちたものであることが明白である」としています。
一方、原告は調査委託レポートに記載されている「補助参加人の質問」とこれに対する回答が不自然なため、質問がどのような形で事前に相手方に交付されたのか、質問用紙やインタビューの録音等を開示すべきとしました。
半田氏は、今後の方針を裁判所に聞かれ、「原告の書面には反論しない。」と主張しました。
裁判所にその真意を問われ、「書面は手元にない。委託先にも残していない。録音もしていない。」としました。
今後、原告は半田氏の書面に反論します。
次回は6/28(水)10時15分~、名古屋地方裁判所1102号法廷で行います。
ぜひ傍聴をお願いいたします。
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名古屋市民オンブズマン 政務活動費ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/seimutyousahi/index.htm