17/3/22名古屋市議会経済水道委員会において、名古屋城天守閣木造化の基本設計等に関する補正予算10億円を可決しました。
・委員会配付資料
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170322.pdf・委員会メモ(名古屋市民オンブズマン作成)
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170322-3.pdf・17/3/22 附帯決議
修正動議を可決すべき:自民(丹羽市議以外)・民進・公明・減税日本
可決すべきでない:丹羽市議(自民)・共産
今後、優先交渉権者の竹中工務店と基本設計の契約することになりますが、4月23日に名古屋市長選挙があることから、市長選挙後の5月上旬に契約を行うことを竹中工務店が了承したとのこと。
ずっと委員会を傍聴してきましたが、なぜ今日になって補正予算を可決することになったのか全くわかりません。
委員会最中、長時間休憩を行っており、傍聴者のいないところ、マスコミのいないところで議員が何らかの話し合いがなされたものと思われます。
問題は全く解決していません。
年間366万人が50年続くという入場者予測の問題、入場料だけでまかなうという財源フレームの問題、「仮に採算が合わなくても木造化すべき」なのかという問題だけでなく、竹中工務店と市長との話し合いの内容が非公開で市民に説明していない、そもそも木造5階建ては建築基準法違反ではないか、文化庁の許可が下りるのか、「仮設の耐震対策」で本当に国宝になるのかなど、木造天守閣が無事に完成するかどうかすら非常に不透明です。
奇しくも藤沢ただまさ市議(自民)が、「50年後、今ここにいる私たちは誰もいないが、名古屋市は存続し続ける。50年後に向かって名古屋市観光文化交流局の足を縛りをかけた」と述べました。
50年と言わずここ数年以内にも、今回の議決について正しかったのかが問われる場面が来ると思います。
まずは4月23日の名古屋市長選挙が市民の意見を反映する場所ではないでしょうか。
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名古屋市民オンブズマン 木造天守閣特設ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm