名古屋城天守閣木造化について、河村たかし名古屋市長と竹中工務店が市長室で話した内容を情報公開請求したところ、16/11/28面談メモの内容が非公開でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/161220.pdf 理由:「面談の内容のうち、技術上のノウハウに関する情報を含む部分については、公にすることにより法人の通常有する競争上の利益が損なわれると認められるため」(名古屋市情報公開条例第7条第1項第2号)
「面談の内容は、未確定段階の情報が確定されたものと誤解され、市民の間に混乱を生じさせるおそれがあるため」(名古屋市情報公開条例第7条第1項第4号)
また、竹中工務店と名古屋市職員が16/12/5に打ち合わせた記録を開示請求したところ、「仮に平成29年4月で契約解除した場合の損害賠償の想定額」は非公開でした。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/161222.pdf 理由:「法人が事業活動を行う上での内部管理に関する情報であって、公にすることにより法人の事業運営に支障をきたすと認められるものを含むため」(名古屋市情報公開条例第7条第1項第2号)
名古屋市民オンブズマンは上記文書の公開を17/1/18に名古屋市に求めましたが、名古屋市は17/1/31付けで全面拒否の書面を名古屋市民オンブズマンの事務所に持ってきました。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/170131.pdf名古屋城総合事務所職員は「16/11/28の市長と竹中工務店との打ち合わせでは配布資料はありません。上記打ち合わせを踏まえ、11/30経済水道委員会の記載になりました」とのこと。
http://www.nagoya.ombudsman.jp/castle/161130.pdf名古屋市民オンブズマンは「丁寧に説明する対象は名古屋市民であって、2022年に延ばした理由をタウンミーティングを開いて説明すべきだ」と述べました。
名古屋市職員は「2月定例議会で補正予算が可決されたのち、市民に説明させていただくつもりだ。議会は市民の代表なので、議会で説明したい」とのこと。
なお、16/12/5の打ち合わせ記録にある「2022年7月から天守閣竣工が遅延した場合の損害賠償の想定額 遅延該当工事(木造復元部分)163億1808万1千円というのは木造復元部分の金額であり、2022年7月に遅れた場合この額を対象として損害金が想定される。163億全額損害金、というわけではなく、そのうちのいくらかが今後結ぶ契約書に従って損害賠償請求の対象とする」と名古屋城総合事務所職員は説明していました。
2017年2月議会で、名古屋城天守閣木造化に関する補正予算が審議されます、市長と竹中との話し合いの内容ならびに4月に契約解除した場合の損害賠償総定額を公開することは必要不可欠です。
これら文書が黒塗りのまま議論されることは到底許せません。
上記損害想定額についてもきちんと議論すべきです。 引き続き公開するよう求めていきたいです。
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城天守閣木造化ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm