名古屋城天守閣木造化について、16/9/8に開催された名古屋市議会経済水道委員会で、名古屋市は「2016年6月議会終了後、竹中工務店を優先交渉権者としての位置づけの法的な課題の整理を行っており、今日の時点ではお話しできない」ということを繰り返しました。
田辺議員(公明)は「市長発言で、今の案を撤回されると思い込んでいたが違った。
1)撤回するというオプション 2)2020竹中で行く 3)2020ではなく竹中で行く 4)その他 などいろんなオプションがあると思うが、何があるのか」と聞いても、 「法的整理中で答えられない」と言うのみ。
名古屋市はいつになったら結論を出すのか大変疑問です。
プロポーザルに基づく仮契約以外に、公にされていない何らかの「密約」があるために結論が出ないとしたら大問題です。
また、プロポーザル実施広告によれば、「議会の議決が条件 工期の遅れが確実になった場合には、契約の締結をしないことがある」とあります。
議会が予算を否決する、ということもオプションとしてはあり得るのではないでしょうか。
それをしないのであれば、名古屋市の対応の不自然さをもっと追及すべきではないかと思います。
・名古屋市民オンブズマン 名古屋城 木造天守閣問題特集
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
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・名古屋城天守閣整備事業にかかる技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)に
よる公募型プロポーザル実施公告
http://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/17_topics/271202/index.html
(7) 予算の成立等
ア 設計業務
本公告に示した設計業務の契約は、本設計業務に係る予算の成立を条件とする。
イ 工事施工業務
本公告に示した工事施工業務の契約は、本工事施工業務に係る予算の成立及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例(昭和39年名古屋市条例第43号)第 2条の規定に基づく、名古屋市議会における議会の議決を条件とする。当該議決を経るまでは仮契約とし 、議決があったときは、その日をもって当該工事の請負契約が成立した旨について仮契約を締結した者(特別共同企業体の場合はその代表構成員)に対し通知する。
(8) 手続の中止等
ア 設計業務、工事施工業務それぞれの契約締結をする段階において、工期の遅れが確実になった場合には、契約の締結をしないことがある。
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2015/12/10 朝日新聞
木造復元「全責任を負う」 名古屋城 河村市長、業者説明会で
2020年東京五輪までの完成を目指す河村たかし市長自身が登壇し、「五輪までには絶対完成させてほしい。全責任は市長が負う」と呼びかけた。
河村市長は説明会の冒頭、「五輪までに造り、最低400年、家事や戦争が起きないようにというシンボルとして大事にしたい」とあいさつ。事業の滞りを心配し、「市役所が固いことを言ったらすぐ(私に)言って。解釈は広くする。五輪のタイミングはどえらい重要」と強調した。
また、市長の任期は五輪前の17年4月下旬までで、自身の任期との関係は明らかにしなかったが、市役所の担当者が3年で異動することを引き合いに、
「全責任は市長が負う。ぼくらみたいなちゃんと責任をとれる人間がやっていかな、いかん」と述べた。
2016/6/24 市民オンブズマン事務局日誌
「名古屋市特別秘書が名古屋城木造化の件で応募前にゼネコンを2回訪問」市が認める
http://ombuds.exblog.jp/23246388/
また、田辺市議は、「
名古屋市関係者は『仮に2020年7月に間に合わなくても、大丈夫だ』とゼネコンに担保したことはあるのか』と質問したところ、「私どもではありえない」としましたが、
田辺市議は「あなた方ではない人でそういうことをした場合、違法か合法か」と聞き、市は「プロポーザルの条件について、専門家の見解がまだ出ていない。専門家の見解があればまだしも、なければ問題だ」としました。