愛知県と名古屋市がそれぞれ大型国際展示場の建設を計画している問題で、16/5/13に名古屋市は市単独で建設する方針に切り替えたと市議会委員会に報告しました。
・平成28年5月13日 名古屋市観光文化交流局
経済水道委員会説明資料 大規模展示場の整備等に関する調査結果について
http://nagoya.ombudsman.jp/data/160513.pdf
愛知県は中部国際空港に隣接する空港島内に展示場を計画して2016年3月議会で3億6465.9万円の予算を可決しています。概算建設費は約300億円を見込んでいます。
・愛知県 平成28年2月3日
大規模展示場の整備について ~首都圏に並ぶ交流拠点に向けて~
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/kokusai-kanko/tenjijo-001.html
・平成28年度愛知県当初予算
第4(6)観光あいちの推進
大規模展示場整備費 364,659千円
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisei/h28tousyoyosan.html
名古屋市はこれまで「愛知県と協議する」と説明していましたが、県予算可決を受け、単独建設に切り替えたとしています。
費用の見込みがありませんし、どの程度利用者がいるかも示されていません。
市議会では「市が大型展示場を作ると、愛知県のほうがうまくいかなくなると懸念する人が多い」という意見が出たようですが当然です。
しかも、アクセスのため、あおなみ線に新駅建設すれば名古屋駅から22分でつながるとしていますが、新駅建設費用がいくらぐらいかかるのかは試算していません。
これはまさに二重行政ではないでしょうか。
河村市長と大村知事は、二重行政打破のため2011年2月愛知県知事・名古屋市長同時選挙で「中京都」構想を打ち出していましたが、その後どうなったかさっぱりです。
詳しい資料をいち早く議会・市民に示すべきです。
そのうえで議会・市民を交えて十分議論することが必要ではないでしょうか。
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名古屋市民オンブズマン 大規模展示場問題ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/tenji/index.htm