名古屋市は16/5/9に名古屋市議報酬を住民投票で決めるための予算6810.8万円を5月補正予算で計上し、16/5/16(月)-18(水)に開催される5月臨時会に正式提案しました。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-6-2-13-3-0-0-0-0-0.html
名古屋市議報酬を800万円から1455万円にした際、議会ではきちんとした議論はなされませんでした。
だからといって、市長が「1455万円は高いかどうかを住民投票で聞く」と提案するのはあまりにも乱暴です。800万円にも根拠はありません。
市長のやり方はプレビシット(plebiscite 通常の国民投票に対して、為政者による統治の正統性や領土の帰属などを問う場合に行われるもの デジタル大辞泉より)ではないかという指摘もあります。
市議会、市長のやり方双方に問題があります。
市民が市議の報酬を判断しようにも、名古屋市議の働きがあまりにも見えず、ほとんどの市民は根拠を持って判断しようもないのではないでしょうか。
名古屋市には、2069年までで914.98億円も支出する予定の名古屋城天守閣木造化計画があります。
その他、2010-2016年度市民税減税で763億円の減収になり、そのしわ寄せが市政のありとあらゆるところに出ています。
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/68-7-2-4-11-0-0-0-0-0.html
市長も市議も市民も、市議報酬問題にそれほどこだわるのか理解できません。
きちんと市議の働きを可視化し、議論したうえで早急な決着をすることを望みます。
なお、今回の住民投票予算6800万円は、財政局案では「計上せず」になっていたところ、市長査定でごり押しした経緯があります。
http://www.city.nagoya.jp/zaisei/page/0000082384.html
市役所の職員内部でも、相当河村市政に反感を持っている人が多いのではないかと推察されます(逆に、河村市政を積極的に支えようという職員はいるのでしょうか)。
このような状態では、良い市政になることは望めないものと考えます。
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名古屋市民オンブズマン 議会改革ページ
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/gikai/index.htm