2016/1/10に名古屋市瑞穂区役所で行われた名古屋城天守閣木造化タウンミーティング(200名参加)において、会場からの「アンケートはどのような形式で行うのか」という質問に対し、河村たかし名古屋市長は「無作為抽出で選んだ人にアンケートする前に、できれば集めて事実を言わないといけない」と初めて述べました。
具体的なアンケート内容については今後検討するとのこと。
アンケート前に20000人もの人を集めて話をすることはできるとは到底思えませんが、現在のタウンミーティングのように、市長が「根拠のない妄想」ばかりを会場に来た人に伝えたうえで、その人たちだけにアンケートをしたらきわめて偏った結果になると思います。
とても公正なアンケートとは言えません。
市長は毎回毎回話をはぐらかしてばかりで、肝心なことは答えません。
木造5階建ては建築基準法違反ではないかという会場からの質問も、「ゼネコンに、人が入れるよう設計を依頼している」というだけ。
お金をどう工面するかという質問に対しては、「市債を発行して購入すればみんなが利子をもらえるようにする」というのみ。
(400万人毎年来て、入場料500円で利子率1.2%なら30年で返せると、またも運営費・修復費を度外視した発言を行いました)
ただ、姫路城は1000円に値上げしても特に文句が出ないし客が増えた、とし、将来の入場料値上げを示唆しました。
大変残念ながら、市長のたわごとを真に受ける市民が多いのにはショックです。
毎回話をする、「江戸城再建されたら名古屋城の分の木材がなくなる」ですが、江戸城が再建できるとはとても思えません。
しかも、江戸城は外から見るだけで、中に人が入れるかどうかは今後検討するとのこと。
http://npo-edojo.org/edo_castle/qa.php#2-6
外から眺める江戸城500万人の試算が仮に正しいとしても、中に入れる名古屋城400万人というのは無理があります。
(国宝 姫路城が230万人)
http://ombuds.exblog.jp/22713494/
少なくとも、ゼネコンからの設計・見積もりが出る3月以降、再度全区タウンミーティングを開く必要があると思います。
なお、河村市長は「本日の新聞でも『2020年までと急ぎすぎるな』と、新聞は批判の意見が多い」と述べていました。
・16/1/10 中日新聞 どうする名古屋城 私の思い9
名古屋学院大教授・江口忍さん 都市全体の戦略必要
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=332659&comment_sub_id=0&category_id=524
お金も人手もかかる。工事が可能かではなく、ほかに優先事項があるので、20年完成は賛成できない。
木造復元賛成でも、時期的に急ぎすぎる必要がない、という人は相当います。
残念ながら、タウンミーティングの時間が大変短く、質問が途中で打ち切られています。
(市長の独演会状態です)
また、これまでのタウンミーティングの様子を220万市民は全く知りません。
「民主主義発祥の地ナゴヤ」を自称するのであれば、十分に時間をかけて議論すべきではないでしょうか。
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工期も工法も費用も何も決まっていない中で繰り返されるタウンミーティングはあと5回行われます。どの回でも参加可能です。
どこの区役所でも参加できます。
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000075236.html
1/12(火) 18:30-20:00 南区役所講堂
1/13(水) 18:30-20:00 中川区役所講堂
1/14(木) 18:30-20:00 緑区役所講堂
1/16(土) 10:00-11:30 守山区役所講堂
1/17(日) 14:00-15:30 天白区役所講堂
・配布資料(熱田区版 中身は同じ)
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/151206-1.pdf
・配布された、名古屋城関係の資料
http://nagoya.ombudsman.jp/castle/151206-2.pdf
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名古屋市民オンブズマン 名古屋城 本丸御殿+木造天守閣問題特集
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/goten/index.htm
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↑たわごとを繰り返す、河村たかし・名古屋市長